研究課題/領域番号 |
19KT0009
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
次世代の農資源利用
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
川口 秀夫 神戸大学, 科学技術イノベーション研究科, 特命准教授 (50463873)
|
研究分担者 |
蓮沼 誠久 神戸大学, 先端バイオ工学研究センター, 教授 (20529606)
|
研究期間 (年度) |
2019-07-17 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
18,590千円 (直接経費: 14,300千円、間接経費: 4,290千円)
2021年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2020年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2019年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
|
キーワード | コリネ型細菌 / 発酵 / ソルガム / 代謝 / 搾汁液 / 植物資源 / バイオマス / Biomass / Sorghum / Biorefinery / Metabolism / Fermentation / Plant / 代謝工学 / メタボローム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では搾汁液の発酵促進作用メカニズムを解明して植物本来の有用性を活かした新しい農資源の開発に応用し、芳香族化合物生産のための新しい基盤技術を確立する。ソルガムをモデルバイオマス植物として、以下の3つの研究項目を実施する: (1)高い発酵促進作用とセルロースの糖化効率を示すソルガム品種の選抜 (2)メタボロームによる発酵促進作用の解明と代謝工学的な高生産株の作製 (3)セルロース糖化液と搾汁液を混合した“再構成バイオマス糖液”の利用による高効率発酵プロセスの開発 植物本来の有用性である搾汁液による代謝促進作用を活用する新しい農資源の利用法を開発し、この革新的バイオリファイナリーを概念実証する。
|
研究成果の概要 |
本研究では、セルロース系バイオマスからの発酵生産を飛躍的に効率化するための、植物本来の有用性を活かした新しい農資源の開発に応用する基盤技術の確立を目指した。 バイオマス植物として注目されるソルガムをモデルに、その搾汁液および搾汁後の残渣の酵素糖化液が、芳香族化合物である3-amino-4-hydroxybenzoic acid (3,4-AHBA) の発酵原料として使用可能であることを明らかにした。また、この植物由来の2つの成分を混合した“再構成バイオマス糖液”を使用することで、各原料を単独で使用する場合よりも、3,4-AHBAの生産性が飛躍的に向上することを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、持続可能な社会実現のカギを握る脱炭素技術を確立するために、再生可能な植物の資源ポテンシャルを活用した微生物発酵による新しいモノづくりの技術とそのメカニズムを究明した。セルロース糖化液と搾汁液を混合した“再構成バイオマス糖液”の利用により、セルロース残渣利用の問題点である生産性の低下を克服できることを証明し、植物資源からバイオプラスチックを生産する実現可能性を示した。
|