研究課題/領域番号 |
20360382
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
航空宇宙工学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
田川 雅人 神戸大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (10216806)
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研究分担者 |
横田 久美子 神戸大学, 大学院・工学研究科, 助手 (20252794)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2010年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2009年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2008年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
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キーワード | 宇宙環境 / 量子ビーム / 宇宙材料 / 地上試験 |
研究概要 |
本研究では地上における宇宙環境試験条件の精査と実宇宙環境との詳細な比較、ならびに第3世代放射光施設など先進量子ビームを用いた高精度表面分析を併用することで、地上実験精度(定性・定量性)を向上させ、宇宙システムの信頼性向上に資することを狙うものである。本研究の結果、(1)宇宙環境模擬において衝突エネルギーの効果は無視できないこと、(2)紫外線照射効果は材料に強く依存するが、複合効果は大きな効果を与えないこと、(3)酸素原子以外の中性ガスによる影響は無視できないこと、(4)ダイヤモンドライクカーボン(DLC)薄膜においても、膜内水素量の低下が原子ビームの衝突エネルギーに関連すること、(5)金属添加DLCでは原子状酸素により表面にSiO2やTiO2の保護膜が形成されDLC保護効果があること等が明らかになった。これらの結果は大型放射光施設やNewSUBARUなどの先進量子ビームの利用により初めて明らかにされたもので、宇宙環境の地上実験方法の改善や新規材料の宇宙適用について、新たな指針を与えるものである。
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