研究課題
基盤研究(B)
ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)はヒトの胃に慢性感染して、慢性胃炎、胃がん、あるいはMALTリンパ腫を引き起こす。病原体の病原因子については、詳細に解明されてきたが、宿主要因がどのように病害形成に関与するのかは不明であった。当該研究課題では、慢性胃炎の主要な浸潤細胞である好酸球に照準を川わせ、どのようなメカニズムで炎症が惹起され、その炎症が病原体排除に寄与するかを検討した。その結果、胃粘膜上皮細胞が恒常的に産生するタンパク質であるIL-33が好酸球性炎症に深く関わり、且つ、ピロリ菌の排除そのものにも関与することが判明した。ピロリ菌感染に対しては、抗菌剤やプロトンポンプ阻害剤を用いた除菌が標準治療として浸透している。しかし、薬剤耐性菌や再感染が臨床上大きな問題となっている。これらの問題を克服するために、IL-33を標的とした治療が有望かもしれない。
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