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北米日系二世の日本留学に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20530707
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教育学
研究機関同志社大学

研究代表者

吉田 亮  同志社大学, 社会学部, 教授 (00220690)

研究分担者 物部 ひろみ  同志社大学, 言語文化教育研究センター, 准教授 (10434680)
小島 勝  龍谷大学, 文学部, 教授 (40140123)
野入 直美  琉球大学, 法文学部, 准教授 (90264465)
研究協力者 東 栄一郎  ペンシルベニア大学, 歴史学部, 准教授
研究期間 (年度) 2008 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2010年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2009年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2008年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード宗教学 / 西洋史 / 民族学 / 教育学 / 社会学 / トランスナショナリズム / アメリカ日系二世 / 越境教育 / アメリカ化 / 日本留学 / 日系二世 / ジェンダー / 宗教 / 地域差
研究概要

本研究は以下の2つの目的をもつ。第1に,アメリカ日系二世の日本留学において,地域差,年齢差,宗教差,性差がどのような影響を及ぼすのかを調べること。第2に,同日系社会や日本社会に及ぼした具体的な影響について検討することである。第一に,地域差では首都圏とは違い,移民県の場合は「継承教育」が主要な目的であり,初等教育段階が中心となる。結果として,移民県在住の二世は初等教育年齢が圧倒的に多い。宗教差では,キリスト教とは違い,仏教の場合は本山が京都にあり,教役者訓練も日本で行われるために,日本留学は米国仏教会の僧職指導者育成が中心であった。また性差では,移民社会より選ばれたエリートが留学するという傾向は女性の方が強かった。第二に,二世の日本留学は以下のような具体的な影響があった。吉田は,南カリフォルニア・ターミナル島日本人移民が二世に行った和歌山県への日本留学は,現地の公立学校を中心に進められていたアメリカ化教育に「二文化兼備」を付加する内容変更へと導いたことを明らかにした。物部は二世の日本留学エージェントとしての熊本海外協会に着目し,北米社会における熊本県人ネットワーク再構築に及ぼした積極的意義を提示した。小島は,北米の浄土真宗本願寺派が実施した二世開教使養成のための龍谷大学への留学を事例に,仏教会の世代交代と現地化を推進する上での意味合いを説明した。野入は沖縄にルーツをもつ二世の沖縄留学体験が持つ意味合いについて,一言語化や故郷喪失など消極的側面と同時にそれが社会上昇の文化資本にもなったという多面性を指摘した。従来の研究が,日系二世の日本留学過程を追うだけに留まっていたのに対し,本研究はさらに進め,日本留学の意味合いを説明した。これらを踏まえて研究叢書『アメリカ日系二世教育とトランスナショナリズム』(学術出版)の2012年2月刊行に向けて研究成果をとりまとめ中である。

報告書

(4件)
  • 2010 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 北米の浄土真宗本願寺派日系二世の越境教育-1930~1950年代における龍谷大学への留学を中心に-2010

    • 著者名/発表者名
      小島勝
    • 雑誌名

      龍谷大学論集(龍谷学会) 第474,475合併号

      ページ: 77-98

    • NAID

      110008721252

    • 関連する報告書
      2010 研究成果報告書
  • [図書] アメリカ日系二世教育とトランスナショナリズム(学術出版)2012

    • 出版者
      研究叢書
    • 関連する報告書
      2010 研究成果報告書

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2016-04-21  

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