研究概要 |
テクノロジーの利用によって,限られた時間の中で行える数学的探究は大きく変わる。特に観察可能なデータは増え,実行可能な方法も増える。観察したデータのどこに注目し,どう解釈・評価し,次に何をしようと思うのか,問題をどう再定式化するのかによって,数学的探究の多様性が広がっていく。本研究では,その様相を捉えるために,(1)テクノロジー(主として作図ツールGeometric Constructor)を利用した20ほどの事例に関して数学的探究の多様性のケーススタディを行った。(2)自身が行った授業に関する意志決定の様子を明らかにし,(3)それらを踏まえた教材開発・授業設計・授業の指針を明らかにして,学部や大学院の授業のカリキュラムの中に組み込むと同時に,(4)並行して附属学校において研究授業の開発・実施・検討等を行い,両者を連携させた。
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