研究概要 |
(1)実解析的線型偏微分方程式系(D加群)に対し,本多尚文氏(北海道大学)による非正則度の条件を課せば,対応するジュヴレイ函数及び超分布解に対して非特性初期値,境界値が定義出来た.更に(弱)双曲型という条件下で,コーシー問題及び境界値問題の一意可解性が証明出来た.(2)正則特殊化可能系に対し,田原秀敏氏(上智大学)による非正則度の仮定の下で,境界に於いて延長可能なシュヴァルツ超函数及び超分布解に対する境界値写像を定義する事が出来た.(3)青木貴史氏(近畿大学),本多尚文氏(北海道大学)との共同研究で,解析的範疇の無限階擬微分作用素の新たなコホモロジー表現及び表象理論が確立出来た.
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