配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2010年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2009年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2008年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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研究概要 |
漢方薬の薬理作用の違いを明確にするために,各種生理活性ペプチドを指標とした薬効解析を行うことは有用である.そこで,腹部微小循環改善作用の指標としてのVIP,CGRP,SP,胃や腸の運動障害改善の指標としてのMotilin,Gastrin,Somatostatin,分泌障害改善の指標としてのSecretin,CCK,ストレスの指標としてのACTH,β-Endorphin,cortisolの高感度EnzymeImmunoassay(EIA)を利用して,各種薬剤の薬効解析を目指した.これら体液中ペプチド濃度はきわめて微量であるため,高感度のみならず特異性の高い定量法の確立が必要であり,本EIAは,血漿中ペプチド濃度の測定には有用である.さらに,大建中湯の作用メカニズムを解明するために,がん患者における便秘の指標としてペプチド濃度との関連性を検討した.その結果,消化器症状の評価には,腹部微小循環改善作用の指標としてVIPおよびSPが,胃や腸の運動障害改善の指標としてMotilinおよびSomatostatinが有用であることが分かった.また,牛車腎気丸(適応:下肢痛,腰痛,しびれ,むくみ等)の作用メカニズムを解明するために,健常成人5名に対し,単回経口投与し経時的に採血し,ペプチド濃度との関連性を検討した.その結果,消化器症状の評価には,腹部微小循環改善作用の指標としてVIPが有用であることが分かった.よってこれら生理活性ペプチド濃度は,漢方薬の薬理作用の違いを明確にする指標となることが示唆された.
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