研究課題/領域番号 |
20591696
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
|
研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
平島 豊 帝京大学, 薬学部, 教授 (30135016)
|
研究分担者 |
道志 勝 帝京大学, 薬学部, 助教 (30392385)
吉田 康一 独立行政法人産業技術総合研究所, 研究チーム長 (90358333)
|
研究期間 (年度) |
2008 – 2010
|
研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2010年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2009年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2008年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
|
キーワード | 脳血管攣縮 / くも膜下出血 / 脂質過酸化 / 脂質 / 酵素 / 脳神経疾患 |
研究概要 |
くも膜下出血(SAH)患者24症例の脳脊髄液中(CSF)の8-iso-PGF_<2α>、HODE、HETE、PAFアセチルヒドロラーゼ(PAFAH)活性を測定した。これらを同時に測定した総ヘモグロビン量で除して、標準化した。症候性脳血管攣縮を示さなかった患者群(SVS-群)と示した患者群(SVS+群)で三種類のマーカー(8-iso-PGF_<2α>、HODE、HETE)とPAFAH活性を経時的に比較した。いずれも発症0-4日、発症5-9日でSVS-群で高かった。これら三種類のバイオマーカーとPAFAH活性とはよく相関した。生体に存在する三種類のPAFAHの抗体を用いたWestern BlottingでCSF中のPAFAHはほとんどが血漿型PAFAHであることが分かった。SVS-,SVS+のいずれの群にも完全に酵素活性が消失するホモ型の突然変異は認めなかった。一方、ヘテロ型、と正常型の分布は両群で差を認めなかった。以上の結果から血漿中に存在したPAFAHがSAH時に脳脊髄液中に流入し、脳血管周囲の血塊中で生じる過酸化脂質を削減し、脳血管攣縮発生の防御の役割を担ていることが考えられた。しかし、その活性の調節機構に関しては不明である。
|