研究課題/領域番号 |
20591943
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
日浅 厚則 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), その他 (20378392)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2010年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2009年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2008年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | T細胞レセプター / レトロウイルスベクター / γδT細胞 / MAGE-A4 / 卵巣癌 / T細胞移入療法 / Retronectin / siTCRベクター / T細胞受容体導入 / 卵巣がん |
研究概要 |
前年度に引き続き、MAGE-A4特異的T細胞受容体をレトロウイルスベクターを用いてγδT細胞に導入し、抗原特異的な抗腫瘍反応性を検討した。この遺伝子改変細胞は、腫瘍抗原特異的なαβ型T細胞レセプトーと、コニバーサルなγδ型T細胞レセプターを共に発現し、それぞれのレセプターを用いた機序により抗腫瘍効果を発現した。特に通常のT細胞に同様のT細胞レセプター遺伝子を導入したものに比較して、よりrapidな反応性を示すことが明らかとなり、がんに対するT細胞療法の有効な手段の一つとなることが示唆された(Gene Therapy 2009)。 また、同様のレトロウイルスベクターを用いてMAGE-A4特異的T細胞受容体を患者の通常のT細胞に体外で導入し増殖させた後に移入する、進行期食道癌に対する遺伝子改変T細胞移入療法の臨床試験が2009年7月17日に厚生労働省の承認を受け、三重大学付属病院において開始された。 さらに本研究を引継ぎ、本レトロウイルスベクターを改良することを目指し、遺伝子導入を受けるT細胞が内因性に持つT細胞レセプターを特異的なsiRNAを用いて発現低下させるベクター(siTCRベクター)を開発し、導入した腫瘍特異的T細胞レセプターの発現を飛躍的に向上させることに成功した(Cancer Research 2009)。 また、進行期癌患者を対象として、患者に化学療法施行後に、あらかじめ体外にてRetronectinを用いて調製・増殖しておいた患者リンパ球を移入し、さらにMAGE-A4抗原ペプチドを用いたワクチンを施行する臨床試験を開始した。2例の卵巣癌患者が登録され、MAGE-A4特異的なT細胞の体内における顕著な増加を認めた。
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