研究課題/領域番号 |
20659208
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
岡 正朗 山口大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70144946)
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研究分担者 |
飯塚 徳男 山口大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (80332807)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2009年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2008年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 肝癌 / メチル化遺伝子 / エピジェネティクス / CpGアイランド / 早期診断 / 定量的MSP / 網羅的解析 |
研究概要 |
早期肝細胞癌において高頻度にメチル化されることが明らかとなったBASP1及びSRD5A2遺伝子のDNAメチル化率をより簡便に高精度に測定するため、メチル化特異的PCR(MSP)の条件を確立した。単一のCpGアイランド内であってもDNAメチル化率に違いがあることを見出し、最適な測定箇所を選択し組み合わせることで、感度85%・特異度91%の検出能を発揮するに至った。 6種の肝癌細胞株における、BASP1及びSRD5A2遺伝子のmRNA発現レベルとDNAメチル化率の定量及び脱メチル化剤による発現誘導レベルの定量を行った。その結果、BASP1については、6細胞株中4つでDNAメチル化が認められ、その内の3つは脱メチル化剤によるmRNA発現の上昇も確認された。SRD5A2については、6細胞株中5つでDNAメチル化及び脱メチル化剤によるmRNA発現の上昇が確認された。両遺伝子のmRNA発現レベルとDNAメチル化率との間には逆相関も見られた。これらの結果から、BASP1及びSRD5A2はDNAメチル化によって発現制御されていることが示唆された。 細胞株に特異的siRNAを移入することによるノックダウン系を確立した。さらに、発現ベクターを構築し細胞株に導入することで、安定強制発現株をそれぞれ確立した。前述のノックダウン・強制発現系を用いて、細胞増殖能の評価と細胞周期解析を行った。しかしながら、SRD5A2強制発現による細胞増殖能の低下が見られた以外に、ノックダウン・強制発現系における有意な影響は見られなかった。浸潤・転移能力の評価については解析が完了しなかったので、今後行っていきたい。 本研究によって、BASP1及びSRD5A2遺伝子におけるDNAメチル化率をMSPによって測定することで、早期の肝細胞癌を特異的に検出することが可能となった。
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