研究課題/領域番号 |
20659239
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 松山大学 |
研究代表者 |
古川 美子 松山大学, 薬学部, 教授 (20219108)
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研究分担者 |
中島 光業 松山大学, 薬学部, 准教授 (70311404)
畑 晶之 松山大学, 薬学部, 准教授 (50241972)
岩村 樹憲 松山大学, 薬学部, 教授 (70184900)
波多江 典之 松山大学, 薬学部, 准教授 (30449912)
中西 雅之 松山大学, 薬学部, 准教授 (00281048)
加来 鉄平 松山大学, 薬学部, 助教 (20435077)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2009年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2008年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 脊髄損傷修復 / ニューロトロフィン前駆体 / アポトーシス / p75受容体 / RAP(receptor-associated protein) / ソーチリン / ニューロトロフィン / ニューロトロフィン受容体 / in silico薬物設計 / 化合物ライブラリー |
研究概要 |
脊髄損傷修復を妨害する大きな要因はニューロトロフィン(NT)前駆体によるアポトーシス誘導であると考えられる。本研究課題の目的は、NT前駆体がソーチリン(調節性分泌に関与する膜受容体)/p75^<NTR>(NT低親和性受容体)複合体(Sor/p75^<NTR>)に結合するのを抑制する低分子化合物の創生を試み、これを脊髄損傷治療に応用しようとするものである。そこで21年度では、両タンパク質の結合を阻害する分子の探索を行うことを目的とし、表面プラズモン共鳴によるproNGFとソーチリンの相互作用アッセイシステムの構築を試みた。 マウス由来proNGFおよびソーチリン細胞外ドメインについては昆虫細胞Sf9を用いて、ソーチリン結合タンパク質であるRAP(receptor-associated protein)については発現ベクターpQE30を利用して大腸菌で、それぞれ発現させた。精製したproNGF、RAPおよびソーチリン細胞外ドメインを用いた実験で、このソーチリンはproNGFおよびRAPのいずれに対しても特異的な結合を示したが、各々の親和性はこれまでに報告されているヒトタンパク質での実験結果とは異なった。特に、proNGFの親和性はマウスでは10倍以上低い値となり、proNGFのアポトーシスへの寄与が種によって異なる可能性を示す結果となった。この点については、細胞外ドメインとして用いている配列の差異などについてさらに検討する必要があるが、この測定系でproNGFとソーチリンとの結合阻害物質をスクリーニングすることが可能となった。
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