研究課題
若手研究(B)
季節~数年スケールの短周期シグナル検出と古環境復元をめざし、南極ドームふじ氷床コアで固体微小粒子(ダスト)の高時間分解解析を行った。ダスト濃度は数年以下スケールでその変動が捉えられ、またスペクトル解析から完新世で年層厚相当の周期が見られた。陸域起源物質の非海塩性Ca^<2+>とダストの比の平均と相対変動は、気温の指標の氷のδ^<18>Oとよい相関が見られた。以上から、気候ステージごとにダストの構成鉱物種が異なることが示唆された。これは氷期の南極内陸部のダスト発生源とされるパタゴニアの表層堆積物の均質性に由来すると推察された。また温暖期はパタゴニア以外のダストの寄与の可能性も示唆された。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (45件)
Journal of Glaciology Vol.44、No.191
ページ: 552-562
南極資料 53巻,3号
ページ: 259-282
110007508136
Journal of Glaciology 55
南極資料 53
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