研究課題
若手研究(B)
本研究の課題は,戦前日本の経済成長における人的資本と金融発展の関係性を分析することである。具体的には,北海道・沖縄をのぞく45府県のパネルデータセットを用いる。推定結果の示唆するところとして,金融市場の発展著しい府県ほど教育の経済成長に対する効果が顕著に観察された。なお経済成長は,GDPの代理指標として,1人あたり所得税を用いている。各地域で活躍していた名望家は,教育とコーポレート・ガバナンスの双方において重要な役割を担っていた。