研究概要 |
(1) 2元3次形式の空間の整型を分類し,付随するゼータ関数が全て,双対恒等式を持つことを示した.(大野泰生氏・若槻聡氏との共同研究) (2) 3次体を数える関数の第二主要項を決定し, Robertsの予想を解決した.さらに軌道L関数の概念を導入し用いて,算術級数中での3次体の判別式の分布に,偏りが現れることを示した.(Frank Thorne氏との共同研究) (3)進行中の研究において,ある可約な10次元の概均質ベクトル空間について,整軌道の数論的意味づけを与えた.またその2変数のゼータ関数が2元3次形式の空間の,レベル付ゼータ関数の族で表示されることを見出している.(Gautam Chinta氏との共同研究)
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