| 研究概要 |
次に挙げる特徴(1)から(4)を持つ横断的結び目対S,Tの具体例を自然数nが1,2,3のときに構成した。
(1)S(n)はSからn回の安定化操作を施して得られる
(2)S(n)とTの位相的結び目型は同じである
(3)S(n)とTの自己絡み数は同じである
(4)S(n)とTの横断的結び目型は異なる
上記の(2)から(4)の特徴を持つ位相的結び目型は「横断的結び目として単純でない」と呼ばれ,その存在については最近まで知られていなかった。特に2 回以上の安定化操作を施しても「単純でない」横断的結び目については本研究が最初の例を与えた。
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