研究概要 |
離散的対象のランダム生成アルゴリズムの設計について,特に理論的側面から,多項式時間アルゴリズムの存在性/不可能性の問題に取り組んだ.具体的な対象として,コーダルグラフサンドイッチ,待ち行列ネットワーク,半順序集合のイデアル,Tutte多項式などを扱った.各々の対象について,階層半順序や対数優/劣モジュラなどの離散構造に着目し,ランダム生成,数え上げ,列挙に関する多項式時間アルゴリズムを設計した.一方,対象をより一般化した場合について,ランダム生成と数え上げ,列挙の関係に着目することで,多項式時間アルゴリズムの不可能性を示した.
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