研究課題
若手研究(B)
水の波の運動は、流体力学における主要な研究対象である。この運動は、通常、渦がない非圧縮性理想流体に対する自由境界問題として定式化されるが、その場合、水面が覆い被さるような状況であっても時間局所解が存在することが知られていた。一方、現実の海には渦がある。そこで、渦なしの仮定をすることなく、同様の状況で自由境界問題を考察した。まず、線形化した問題の解析を行った。この線形問題は、水面が大きく波打たない場合に得られるものとは異なるものである。そして、得られた結果と方程式の対称性を利用して、水の波の問題に時間局所解が存在することを証明した。
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Nonlinear Analysis Series A: Theory, Methods and Applications 71巻
Nonlinear Analysis Series A : Theory, Methods and Applications 71巻