研究概要 |
2次元点渦系の動力学的特徴を,温度をパラメタとして理解する研究である。本研究では,(1)Montgomeryらが提唱した負温度点渦系の平衡分布解に関する検討,(2)渦結晶などにみられる構造形成と緩和過程のメカニズムを特徴づけるパラメタに関する検討,の2点について集中的な検討を行った。(1)では,離散系においてMontgomeryらの予想が成り立つことが確認できた。また,(2)では,新たに,離散性に起因する拡散効果により,本来保存するはずの量が保存しなくなる可能性を発見し,現在,その定量的評価を進めている。
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