研究課題/領域番号 |
20780132
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
木質科学
|
研究機関 | 独立行政法人森林総合研究所 |
研究代表者 |
山下 香菜 独立行政法人森林総合研究所, 木材特性研究領域, 主任研究員 (60353900)
|
研究期間 (年度) |
2008 – 2010
|
研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
|
配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2010年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2009年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2008年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 材質 / 物性 / ミクロフィブリル傾角 / 力学的性質 / 樹幹内変動 / 根材 / 強度的性質 |
研究概要 |
樹幹材のミクロフィブリル傾角(MFA)は、若齢時に形成される未成熟材で大きいが、MFAの値とMFAが大きい範囲は樹種やクローンによって異なることから、MFAは遺伝的形質でありながら、その形質の発現には、成長にともなって変化する要因が影響を及ぼしていると考えられ、力学特性が作用している可能性がある。本研究では、未成熟材のMFAが異なるスギクローンおよびMFAが小さいトウヒを用いて、地上部と根系の構造を調べるとともに、重力影響下にある樹幹材・枝材と重力の影響を無視できる根材の性質を比較した。根系構造は、樹幹材のMFAや強度的性質が異なるスギクローン間および樹種間で異なった。スギ若齢木におけるMFAのクローン間差は、樹幹材で大きく、根材で小さかったことから、MFAの樹幹内変動は地上部での現象であることが明らかになった。根材は、あて材を形成せず、偏心成長し、成長応力解放ひずみの分布は、中心に対して対称ではなかった。
|