研究課題/領域番号 |
20790828
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
越前屋 勝 秋田大学, 医学部, 講師 (60420056)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2009年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2008年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 精神生理学 / 臨床 / 気分障害 / 断眠 / 生体リズム / 治療 / うつ病エピソード / 薬剤抵抗性 / 断眠療法 / 睡眠位相前進 / 高照度光療法 / HAM-D / VAS / SDS |
研究概要 |
うつ病患者に対する断眠療法は、その高い有効性が古くから知られているが、効果が持続しにくく、断眠療法後の回復睡眠で逆戻りしてしまうことが多いこと等から、今日までわが国では普及してこなかった。しかし、断眠療法の効果を持続させる方法はいくつか知られており、その研究はヨーロッパを中心に行われている。本研究では、うつ病性障害あるいは双極性障害で現在大うつ病エピソードにある薬剤抵抗性患者を対象として、断眠療法(全断眠)を行い、その効果を維持させる目的で睡眠位相前進と高照度光療法を併用した。治療効果の評価は、HAM-D(17項目および6項目)、SDS、VAS、SF-36を用いた。大うつ病エピソードの患者12名(うつ病性障害9名/双極性障害3名)を研究プロトコールに導入した。本研究の治療後、HAM-D、SDS、VAS、SF-36において統計的有意な改善が認められた。薬剤抵抗性うつ病患者が数日以内に改善を示したことから、本研究で行った治療法は臨床で応用していくことに大きな期待を持つことができると言える。
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