研究課題/領域番号 |
20H00101
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
吉川 雄一郎 大阪大学, 大学院基礎工学研究科, 准教授 (60418530)
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研究分担者 |
松本 吉央 東京理科大学, 先進工学部機能デザイン工学科, 教授 (00314534)
熊崎 博一 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (70445336)
上出 寛子 名古屋大学, 未来社会創造機構, 特任准教授 (90585960)
内田 貴久 大阪大学, 大学院基礎工学研究科, 助教 (30906417)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
44,850千円 (直接経費: 34,500千円、間接経費: 10,350千円)
2023年度: 10,920千円 (直接経費: 8,400千円、間接経費: 2,520千円)
2022年度: 10,920千円 (直接経費: 8,400千円、間接経費: 2,520千円)
2021年度: 10,920千円 (直接経費: 8,400千円、間接経費: 2,520千円)
2020年度: 12,090千円 (直接経費: 9,300千円、間接経費: 2,790千円)
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キーワード | 対話ロボット / 遠隔操作型ロボット / 発達障害 / 対話支援 / 交流支援 |
研究開始時の研究の概要 |
発達障害者の孤立が社会問題となっている.これに対し本研究では,人が遠隔地から操作するロボットの傍に別の自律型ロボットを配置し,これら2体のロボットが生み出す対話にロボットの周囲にいる人々を引き込むことで,発達障害者がコミュニティの人々と交流できる対話システムを実現する. このために,人々との過去の対話内容を基に新たな対話をし続けられる自律型ロボットを開発し,これを発達障害者が操作する遠隔操作型のロボットと連携させることで,継続的な対話を生み出す対話支援システムを開発する.そしてこれを発達障害者のコミュニティに設置し,継続的な交流支援を実現する.
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研究実績の概要 |
研究全体としては,人々と対話し続ける自律型ロボットと、操作者をコミュニティに接続する対話システムを開発、そして、発達障害者のコミュニティの交流支援の実証に取り組んでいる。2022年度では、自律ロボットの対話機構の開発、社会性を持つ遠隔対話システムの評価、発達障害者の対話支援にむけた実証を中心に取り組んだ。 自律型ロボットの対話機構の開発に関して、昨年度に引き続き人間理解のための対話機構と交流示唆のための対話機構を構成に取り組んだ.具体的には、モバイル端末上で動作する対話エージェントの自律的なメッセージ送信をきっかけとした対話を通じて、個人の経験を収集し、グループ間で噂として共有するSNS上のチャットボットエージェントを用いることが、グループ間でのコミュニケーションを促進することを示した。 社会性を持つ遠隔対話システムの評価に関して、操作者が複数体のロボットを操作して人と関わることのできる機能による対話支援効果の評価を行った。具体的には、2体のロボットを対とする遠隔操作型ロボットにおいて、遠隔操作者の操作の迅速さに応じて、適宜、その操作指令を陪席ロボットに送信する機能を付与したシステムにおいて、当該機能が応答が迅速でないことによる対話不安を低減できることを示した。また、ランダムに操作指令を2体のいずれかに送信する機能を持つシステムにおいて、1体を操作する場合に比べ、操作者の体感発言権を増加させることを示した。 発達障害者の対話支援の実証に関し、交流支援実験の方法論の検討のため、遠隔操作型のロボットを小学校の教室に設置し、数日間生徒と休み時間に交流するためのロボットのキャラクター設定をデザインした。実験を実施し、実験前後で休み時間の過ごしやすさの主観的評価に改善を認めるなど、交流支援効果を持つ可能性を示した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
SNS上のチャットボットエージェントを用いて、人々の日常生活の中に入り込み、人々の交流促進を企図した評価実験では、最新の大規模言語モデル(ChatGPT)を取り入れることで、パフォーマンスの高いシステムを用いるなどして、順調に研究開発・評価に取り組むことができている。また遠隔操作型のロボットを用いた対話環境を主題にしていることで、またSNS型のエージェントを併用することで、新型コロナウィルス感染拡大による行動制限の中でも,実証実験にも継続的に取り組むことができている.
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今後の研究の推進方策 |
ロボットシステムの改良をさらに進めていく。またオンライン環境を利用した開発・実験も引き続き並行的に実施し、ウィズコロナ時代における交流支援の新たな課題にも注目しながら、システムの評価および、発達障碍者のフィールドにおける実験を進めていく。
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