研究課題/領域番号 |
20H00350
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分30:応用物理工学およびその関連分野
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
西澤 典彦 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (30273288)
|
研究分担者 |
周 英 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 主任研究員 (80738071)
北島 将太朗 名古屋大学, 工学研究科, 助教 (80850544)
榊原 陽一 国立研究開発法人産業技術総合研究所, エレクトロニクス・製造領域, 総括研究主幹 (40357091)
山中 真仁 名古屋大学, 工学研究科, 助教 (90648221)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
45,240千円 (直接経費: 34,800千円、間接経費: 10,440千円)
2023年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
2022年度: 10,660千円 (直接経費: 8,200千円、間接経費: 2,460千円)
2021年度: 9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
2020年度: 15,470千円 (直接経費: 11,900千円、間接経費: 3,570千円)
|
キーワード | 応用光学・量子光工学 / 光周波数コム / ファイバレーザー / ナノチューブ / 超短パルス / 光ファイバ / 非線形光学 / 分光・イメージング / 高機能レーザー / 光断層計測・OCT / 高性能レーザー |
研究開始時の研究の概要 |
超短パルスファイバレーザーは,最も安定で実用的,且つポテンシャルの高い超短パルス光源であり,光周波数コムやバイオイメージング,レーザー加工等のレーザー応用技術に広く活用されて来ている.今後,レーザーおよびその応用技術の進展のためには,更なる高機能光源の開発や新たな展開が不可欠である.本研究では,これまでの申請者の研究を更に発展させ,カーボンナノチューブ等を用いた高次機能超短パルスファイバレーザー光源の開発と先端光計測技術への展開を行う.
|
研究成果の概要 |
まずSWNTを用いて,波長1.8-2.0 um帯で発振するTm-Ho共添加超短パルスファイバレーザーを開発した.更にこの光源を用いて生成した広帯域SC光源を用いて波長2um帯のOCTシステムを開発し,各種イメージングを行った.また,SWNTフィルムを用いたデュアルコムファイバレーザーや,全偏波保持型のデュアルコムシステムを開発し,気体分子の高感度で高速なデュアルコム分光計測に成功した.これらの実験を通しスペクトルピーキングという新しい現象を見出した.また,SWNTフィルムの特性を2波長ポンプ・プローブ計測によって評価し,2波長間で相互作用が誘起されることを実験的に確認した.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において,多くの新しい超短パルスファイバレーザー光源,および光周波数コム光源を世界で初めて開発した.更に,開発した光源を用いたイメージング技術や,新しい非線形光学現象を見出した.これらの技術や現象は新規性・有用性・実用性の高いものである.実用化も可能であり,光計測や分光計測,イメージングの分野において,新しい技術の萌芽や,これまでに得られなかった特性の実現に繋がる可能性がある,このように,本研究は学術的にも社会的にも意義の深い研究である.
|