研究課題/領域番号 |
20H01136
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研究種目 |
奨励研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
3250:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
新貝 和也 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 社会人大学院生
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 –
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
480千円 (直接経費: 480千円)
2020年度: 480千円 (直接経費: 480千円)
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キーワード | 身体活動量 / 臨床最小重要変化量 / 特発性肺線維症 / 最小臨床重要変化量 |
研究開始時の研究の概要 |
特発性肺線維症(idiopathic pulmonary fibrosis : IPF)では身体活動量低下がみられ, 予後との関連性等が指摘されているが, 縦断的な変化と量については不明である. 本研究の目的はIPF患者のPAの変化とその最小臨床重要変化量(minimum clinically important difference : MCID)について調査することである. IPF患者を対象に身体活動量(歩数)を測定, 7日間の平均歩数/日を算出し, ベースラインと6ヶ月後の歩数を用いてanchor-basedおよびdistribution-based法にてMCIDを算出する.
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研究成果の概要 |
最小臨床重要変化量(MCID)は,治療効果や臨床経過の縦断的変化の解釈に有益かつ重要であるが,特発性肺線維症(IPF)における身体活動量のMCIDは明らかになっていない.本研究は,IPF患者105例を対象に,身体活動量の縦断的変化およびMCIDを検討した.その結果,6ヶ月間の観察期間において,身体活動量は有意な低下を認め,そのMCIDは1日あたり570-1358歩であった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
IPFの身体活動量のMCIDが明らかになったことで,治療や介入の効果判定あるいは経年的な悪化の明確な判断が可能となり,疾患管理や治療方針の設定など,臨床現場に有用な結果を示すことができた.また,本研究結果を臨床研究に用いることで,統計学的有意性のみではなく臨床的有意性の判断が可能となり,より臨床的目線に基づいた研究が科学的根拠を持って可能となった.
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