研究課題/領域番号 |
20H01284
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
鬼田 崇作 同志社大学, 文学部, 准教授 (00611807)
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研究分担者 |
廣森 友人 明治大学, 国際日本学部, 専任教授 (30448378)
山内 優佳 広島大学, 外国語教育研究センター, 准教授 (40781365)
草薙 邦広 県立広島大学, 地域創生学部, 准教授 (60782620)
磯田 貴道 立命館大学, 文学部, 准教授 (70397909)
大和 知史 神戸大学, 大学教育推進機構, 教授 (80370005)
水本 篤 関西大学, 外国語学部, 教授 (80454768)
星野 由子 千葉大学, 教育学部, 准教授 (80548735)
徳岡 大 高松大学, 発達科学部, 講師 (80780642)
亘理 陽一 中京大学, 国際学部, 教授 (90509241)
石井 雄隆 千葉大学, 教育学部, 准教授 (90756545)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
16,120千円 (直接経費: 12,400千円、間接経費: 3,720千円)
2022年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
2020年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
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キーワード | 外国語教育 / 再現可能性 / 追試 |
研究開始時の研究の概要 |
外国語教育の研究結果は,教え方や教材の選択など,実際の教育場面における意思決定に直接的に影響を与えるものである。そのため,過去の研究結果が同じ研究手続きによって再現されるかどうかを確かめることは重要な研究上の営みとなる。本研究は,外国語教育の主要な研究領域(4技能,文法指導,語彙学習,動機づけ,学習方略)における代表的な先行研究の追試を行い,その再現可能性を検証するものである。
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研究実績の概要 |
2021年度においては、2020年度に決定した追試の枠組みに従い、順次、データの収集を開始した。また、心理学に端を発した「再現可能性問題」とその後に提案された様々な対処法を外国語教育研究において、どのように捉えることができるかを議論するため、「わたし(たち)は再現可能性をいかに考えるか」というテーマでオンラインに拠る公開シンポジウムを開催した。シンポジウムにおいては、まず本プロジェクトメンバーである草薙邦広先生(県立広島大学)により、外国語教育研究において、再現可能性を追求することの利点が紹介された後、過去に外国語教育研究と再現可能性についての論考を発表されており、外国語教育研究における再現可能性の追求に懐疑的な立場を取られている柳瀬先生が「教育実践を科学的に再現可能な操作と認識することは,実践と科学の両方を損なう」というタイトルで発表をされた。最後に、中学校での教育実践経験が豊富な奥住桂先生(帝京大学)より、2つの立場を踏まえ、今後の外国語教育研究はいかにあるべきかについて、様々なご提案があった。以上の発表をもとに、参加者を交えた質疑応答を行い、外国語教育研究における再現可能性について議論を行った。 また、公開シンポジウムに合わせて外国語教育研究における再現可能性問題を関連付けた自由研究発表も募集し、2021年度においては、「社会学と「同解釈を導く研究結果が得られる可能性」」(寺沢拓敬先生・関西学院大学)、「教育研究におけるQRPsの実態と解決策:理科教育分野における事例の紹介」(中村大輝先生・広島大学大学院)、「大規模調査の結果は再現可能か」(金丸敏幸先生・京都大学)、「構成概念の射程と測定方法から考える再現可能性」(徳岡大先生・高松大学)、「第二言語観察研究における状況依存性」(村上明先生・バーミンガム大学)の各発表が行われた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2021年度においては、当初より本プロジェクトで行う予定であった8件の研究に関連する情報収集のために、国内外の学会に参加する予定であった。しかし、2021年度はコロナ禍のため、予定していた学会が中止になったり、延期になったりすることが多かった。そのため、必要な情報収集を行うことができず、計画通りに研究を遂行することが困難であった。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度においては、2020年度に決定した追試の枠組みに従い、順次、データの収集を行う。また、並行して国内外の学会に参加し、必要な情報収集を行う。また、2021年度と同様に、「外国語教育研究と再現可能性問題」に関連するシンポジウムなどのイベントを行うことにより、外国語教育研究において再現可能性の問題意識を普及させるためのアウトリーチ活動を行う予定である。
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