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「生活最低限」の地域性と貧困の「農村的性格」を基礎にした貧困対策に関する調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 20H01597
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分08020:社会福祉学関連
研究機関専修大学

研究代表者

小池 隆生  専修大学, 経済学部, 教授 (40404826)

研究分担者 菅野 道生  淑徳大学, 総合福祉学部, 准教授 (00582008)
佐藤 嘉夫  佐久大学, 看護学部, 副学長 (20073033)
木下 愛加里  佐久大学, 人間福祉学部, 助手 (40913570)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
8,450千円 (直接経費: 6,500千円、間接経費: 1,950千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
キーワード暮らしの最低限 / 貧困 / 貧困の地域性 / ナショナルミニマム / ローカルミニマム / 農村 / 消費様式 / 生活様式 / 福祉意識
研究開始時の研究の概要

暮らしに必要な最低限の「地域性」を対象化し、講じられるべき貧困対策の効果的な実施に資する根拠を提示するために、生活様式と貧困をテーマとする数量的調査と、生活様式を踏まえた狭義の消費構造を把握する家計調査の二つを研究期間を通して実施する。
上記調査は、農村部:岩手県岩泉町および西和賀町と、対照群としての街場/都市部:岩手県盛岡市および神奈川県川崎市のそれぞれにおいて実施する。

研究成果の概要

本研究では、コロナ禍により当初予定していた生活様式調査が岩手県郡部と川崎市で実施できなかったものの、アンケート調査により地域的な福祉意識の差異を明らかにした。具体的には、貧困の原因と解決を「自己責任」とする考え方が、大都市住民と地方農村部住民では地方都市部住民よりも強いことが明らかになった。一方、生活保護制度の利用に関する認識では地域的な差異が見られなかった。本研究は、大都市、地方都市、地方農村部の住民の福祉意識に違いがあることを示したが、その背景や要因の究明については今後の課題として残されている。

研究成果の学術的意義や社会的意義

学術的意義:本研究は、地域ごとの福祉意識の違いを明らかにし、大都市、地方都市、地方農村部の住民が持つ「自己責任」論の強弱を定量的に示したことに学術的意義がある。特に、農村部住民が都市部住民と同様に強い「自己責任」論を持っていることを明らかにした点は、新たな知見を提供するものであり、地域の社会構造や規範がどのように個人の意識形成に影響を与えるかについての理解を深める一助となる。
社会的意義:本研究は、地域ごとの福祉意識の差異を示すことで、地域に根差した福祉政策の必要性を明らかにした。地域特性に応じた貧困対策や福祉制度の設計が求められることを示唆し、その実践に向けた具体的なデータを提供する。

報告書

(5件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実績報告書
  • 2020 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2024 2022

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 農山村地域で暮らす高齢女性の抱える低所得・貧困問題に関する調査研究:問題形成のプロセスに着目して2024

    • 著者名/発表者名
      木下愛加里
    • 雑誌名

      生協総研賞・第20回助成事業研究論文集

      巻: 20

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [雑誌論文] 川崎市多摩区住民の生活と福祉に関する意識調査 : 調査結果中間報告2022

    • 著者名/発表者名
      小池 隆生、鈴木 奈穂美、森 啓輔
    • 雑誌名

      専修大学社会科学研究所月報

      巻: 704 ページ: 8-55

    • DOI

      10.34360/00012774

    • URL

      https://senshu-u.repo.nii.ac.jp/records/12791

    • 年月日
      2022-02-20
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [雑誌論文] ジェンダーの視点から読み解く日本の貧困研究 : 1980~1990年代の「女性の貧困」研究を中心に2022

    • 著者名/発表者名
      木下愛加里
    • 雑誌名

      日本ジェンダー研究(25)

      巻: 25 ページ: 97-109

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [図書] 川崎の研究ー産業・労働・くらしの諸相(専修大学社会科学研究所 社会科学研究叢書26)2024

    • 著者名/発表者名
      小池隆生、兵頭淳史
    • 総ページ数
      248
    • 出版者
      専修大学出版局
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

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