研究課題/領域番号 |
20H01649
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
尾嶋 史章 同志社大学, 社会学部, 教授 (30177224)
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研究分担者 |
多喜 弘文 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 准教授 (20634033)
白川 俊之 広島大学, 人間社会科学研究科(総), 准教授 (40805313)
西丸 良一 慶應義塾大学, 教学マネジメント推進センター(三田), 助教 (70634476)
轡田 竜蔵 同志社大学, 社会学部, 准教授 (80388991)
稲元 洋輔 吉備国際大学, 社会科学部, 助教 (40880563)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
16,510千円 (直接経費: 12,700千円、間接経費: 3,810千円)
2023年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2020年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | 高校生 / 進路選択 / 学校生活 / 学校パネル調査 / 地域と教育 / 時点比較 / 地域調査 / 生活意識 |
研究開始時の研究の概要 |
1981年、1997年、2011年と同じ高校の3年生に対する調査を継続してきたが、再度2021年に調査を実施することによって、高校生の進路選択や学校生活がどのように変容しているのかを把握することをこの研究は目的としている。同じ学校をパネルとして長期にわたって追跡し、加えて学校の置かれた地域の情報を収集することによって、①時点変化を学校の置かれた社会的文脈から再検討し、②地域間比較も加えて計量分析の結果を読み解くことを目指す「計量的モノグラフ」である。
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研究成果の概要 |
本研究では、1981年に開始した高校生3年生に対する学校パネル調査の第4次調査を実施し、この40年間の高校生の学校生活と進路選択の変化を明らかにすることを目的として17高校の3年生を調査した。学校での勉強に関する充実感が増す一方で、学校外の生活に楽しみを持つというように、生活構造の多チャンネル化が進んでいることが確認できた。進路意識は、モラトリアム的な志向が弱まり、安全志向の一方で地位志向が強くなっており、社会の変化が高校生の考え方にも強く影響していた。さらに地域間比較では、進学機会の都市-農村間の格差を生む、重層的な構造が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高校進学率が90%を越えて以降、高校は実質的に進路分化の分岐点となってきた。その高校における生徒の進路意識や学校生活、さらには社会意識がどのように変化してきたのかを一種の定点観測として提供することができた。ランダムサンプルに基づかないデータを用いて、変化を追っていく方法としての「計量的モノグラフ」の方法を、さらに深化させることができた。実践的な意義としては「まじめ」になった高校生が内包する問題を、学校単位とした経時データの比較分析によって確認できた点である。
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