研究課題/領域番号 |
20H01660
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
|
研究機関 | 高崎健康福祉大学 |
研究代表者 |
岡本 拡子 高崎健康福祉大学, 人間発達学部, 教授 (80309442)
|
研究分担者 |
吉永 安里 國學院大學, 人間開発学部, 准教授 (50714721)
佐々木 由美子 足利短期大学, その他部局等, 教授 (80742874)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2023年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2021年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2020年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
|
キーワード | 外国人児童 / 幼小接続 / 日本語教育 / 言語習得 / 指導と評価の一体化 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,あらゆる学習の基礎となる言語力の育成をめざし,幼児期において保育者が日常生活の中で観察を通して言語習得状況の把握と評価を行う指標を作成し,評価と指導を一体的に行う外国人児童に対する日本語教育の実践方法を開発する。 また,ヨーロッパを中心とする諸外国の幼小における言語習得に関する評価と指導の実際について現地にて調査をおこなう。 さらに,わが国における外国人集住地域の幼小の保育者・教師らと協働した課題解決に向けた実践的アプローチと,外国人児童のための幼小接続における円滑な言語教育実践プログラムの開発をおこなう。
|
研究実績の概要 |
本研究では,あらゆる学習の基礎となる言語力の育成をめざし,幼児期において保育者が日常生活の中で観察を通して言語習得状況の把握と評価を行う指標を作成し,評価と指導を一体的に行う外国人児童に対する日本語教育の実践方法を開発することを目的とする。 当該年度の研究においては,本研究の主たるフィールドである群馬県大泉町において実施した子どもの生活実態調査の結果から,外国人家庭と児童の課題をより明確にするために,かれらの生活実態を明らかにした。その結果,大泉町に暮らす外国人家庭は日本人家庭と比べて経済状況が厳しいこと,また外国人家庭の児童は日本人家庭の児童に比べ,学校での学習に対する理解度及び学校の成績の自己評価が低いことや自己肯定感に関する自己評価も低い傾向にあることが示された。保護者アンケートにおいては,小学校入学後にいじめにあうのではないか,学校の学習についていくことができるかなど,就学に向けての不安感が高いことが示された。これらの結果から,外国人児童は小学校以降の学習においてつまづきが生じる傾向が高くなることが示唆され,幼児期から小学校にかけての幼小接続期における外国人児童に対しては,とくに言語教育が重要であることが明らかとなった。 また,日本において多文化共生推進の先駆的取り組みを行っている福井県越前市の多文化保育実践の実際を明らかにするため,保育観察と保育者への聴き取り調査を行った。その結果,外国人児童が安心して自己発揮することができるために母語話者の保育者の存在が大きな役割を果たすことが明らかとなった。 当該年度はこれらの調査の結果を,国際学会で発表することができた。また最終年度であることから4年間の研究成果を報告書としてまとめることができた。
|
現在までの達成度 (段落) |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
|