研究課題/領域番号 |
20H01687
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
|
研究機関 | 中京大学 |
研究代表者 |
小磯 透 中京大学, スポーツ科学部, 教授 (40406674)
|
研究分担者 |
朝倉 隆司 東京学芸大学, 教育学部, 名誉教授 (00183731)
國土 将平 中京大学, スポーツ科学部, 教授 (10241803)
友川 幸 信州大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (30551733)
中野 貴博 中京大学, スポーツ科学部, 教授 (50422209)
佐川 哲也 金沢大学, 地域創造学系, 教授 (70240992)
渡辺 隆一 信州大学, 教育学部, 特任教授 (10115389)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2023年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
2022年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2021年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 保健教育 / コンピテンシー / アジア / 開発途上国 / 教員養成 / ラオス / ネパール / 自己教育力 / 教師 / 健康教育 / 環境教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、ラオス及びネパールにおいて、①教員の保健教育の指導に関するコンピテンシーの実態、②教員の自己教育力の実態、③保健教育の指導に関するコンピテンシー及び自己教育力に関連する要因を解明する。さらに、④自己教育力及び保健教育の指導に関するコンピテンシーの向上を目的とした授業研究を行い、その成果と課題を明らかにする。さらに研究成果を活用した研修実施により、当該分野の実践と研究の推進に資する。
|
研究実績の概要 |
2021年度は、新型コロナウイルス感染の蔓延により、海外でのフィールドワーク調査が実施できなかった。そのため、研究対象国であるラオス、日本、ネパールの3カ国において、指導や開発の優先順位が高いと考えられているいくつかの具体的な健康課題を設定して、その授業研究実施のための教材開発、指導法の開発、およびその指導で求められているコンピテンシーを解明するための議論をオンラインで行った。その結果、手洗い指導の啓発活動、生活習慣病(肥満と痩せの栄養問題の二重負荷)、月経教育を通した包括的性教育、新型コロナウイルス蔓延下でのメンタルヘルスマネジメント、感染症に関わる差別偏見の予防、予防接種と免疫・抵抗等に関する教育教材を日本語、英語、ラオス語、ネパール語でそれぞれ開発した。また、コンピテンシーツールの項目としては、各テーマに関する学習の経験、知識、態度、関心、実践状況に加えて、各テーマを中学校を対象として指導する際に必要となると想定される知識、態度、関心、指導の経験などを設定した。また、3カ国の共同研究者が共同で、教育教材の開発やコンピテンシー項目を設定するプロセスや、議論の中で生じた成果や課題をとりまとめて学術学会で報告した。さらに、各テーマに関する指導力のコンピテンシーツールの開発においては、日本の教員養成機関の学生を対象としたオンラインでの質問紙調査等を実施し、その成果と課題を学術学会で報告した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
一部の調査は、実施時期を延期することになったが、そのほかの調査では、当所予定を先取りして、授業実践の準備を進めることができたため。
|
今後の研究の推進方策 |
2021年度は、新型コロナウイルス感染等により、海外への渡航が制限されていたため、まず、オンライン会議などを行い、いくつかの具体的な健康課題の指導に求められているコンピテンシーは解明する活動を行い、その後、保健教育全体に関するコンピテンシーツールの開発につなげていく予定を考えている。
|