研究課題/領域番号 |
20H02268
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22050:土木計画学および交通工学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
福田 大輔 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (70334539)
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研究分担者 |
原 祐輔 東北大学, 情報科学研究科, 准教授 (50647683)
和田 健太郎 筑波大学, システム情報系, 准教授 (20706957)
大山 雄己 芝浦工業大学, 工学部, 准教授 (20868343)
壇辻 貴生 金沢大学, 地球社会基盤学系, 特任助教 (00869688)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
15,600千円 (直接経費: 12,000千円、間接経費: 3,600千円)
2022年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2020年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
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キーワード | 交通工学 / 交通ネットワーク分析 / ゲーム理論 / 情報デザイン / メカニズムデザイン / ビリーフデザイン / 交通システム分析 / 交通行動分析 / 交通経済学 / 交通情報 / 経済実験 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,代表者らの従来研究を踏まえて,交通状態に関する旅行者の予想・期待をコントロールすることで,自己実現的かつ効率的な交通状況を実現する“ビリーフデザインアプローチ”による交通渋滞マネジメントの可能性を探究することを目的とする.そのために,(1) 交通情報に関するビリーフデザイン理論の構築,(2) ハンチングと渋滞抑制の検証実験,(3) 私的経済主体であるPFが社会的に最適な交通情報シグナルを自発的に提供するように促すためのインセンティブデザインの理論構築に取り組む.
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研究実績の概要 |
これまでに構築した理論モデルの検討結果に基づいて,交通情報提供マルチエージェント仮想環境を構築し,提案理論の妥当性を実験的に検証した. [a] 個人の行動変化が周囲に及ぼす影響と,その結果創発した全体からの影響が再び個人にフィ ードバックされる仮想の経路選択実験環境をインターネットクラウド空間上に構築し,複数の被験者が同時に実験に参加する環境を整える. [b] シグナル提供が交通流に及ぼす影響の実験を[a]のもとで行う.モデルの主要パラメータ値を人為的に変化さ せ,仮想環境で「交通流データのリアルタイム収集→実験データに基づく自己実現シグナルの計算→被験者への交通情報の提供→集計的効果の 算出」というフローで実験を繰り返し実施した.得られたデータを実験計量経済学の手法により厳密に解析し,ビリーフデザインの理論が予想 する最適シグナルを被験者に提供することで,ハンチング現象と渋滞が本当に抑制されるのかどうかを統計的に検証した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
コロナウィルスの影響で当初2021年度中に実施予定だった実験を予定通り実施できた.
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今後の研究の推進方策 |
2022年度中に別途実施予定だった研究ももう9ヶ月延長することになっており,その対応に力を注ぎたい.
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