研究課題/領域番号 |
20H02276
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22050:土木計画学および交通工学関連
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
谷本 圭志 鳥取大学, 工学研究科, 教授 (20304199)
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研究分担者 |
長曽我部 まどか 鳥取大学, 工学研究科, 准教授 (50757268)
桑野 将司 鳥取大学, 工学研究科, 教授 (70432680)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2022年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2021年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2020年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
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キーワード | モビリティ / 生活交通 / 中山間地域 |
研究開始時の研究の概要 |
中山間地域における公共交通サービスの持続可能性を高めるためには,旅客運送サービスに様々なサービスを統合したビジネスモデルの確立が一つの有効な戦略である.本研究では,統合した場合の実行可能性,効果を定量的に明らかにするための手法を数理計画,機械学習,行動分析,経営工学等に基づいて開発するとともに,地域特性に応じた統合の可能性を一般的に導出する.その際,実際に統合を進めている官民のプロジェクトと密に連携する体制を構築し,その対象地域における大規模な調査とそれによって得られるデータを活用した実証分析を行いながら,統合の社会実装を支援するための計画方法論の確立を目指す.
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研究成果の概要 |
中山間地域における公共交通サービスの持続可能性を高めるためには,旅客運送サービスに様々なサービスを統合したビジネスモデルの確立が一つの有効な戦略である.そこで本研究では,そのビジネスモデルの概念や意義を整理するとともにその事例を概略的に把握し,その類型を整理した.また,統合した場合の実行可能性,効果を定量的に明らかにするための手法を開発した.具体的には,小規模な需要に対応しうるタクシーの供給能力,タクシーを活用した統合的なサービスの持続可能性,効果を評価するための数理計画モデルを混合整数計画法に基づいて開発した上で,実際の地域のデータを用いてこれらを実証的に明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
持続可能性の維持には旅客運送サービスと様々なサービスとの統合が必要であることを理論的ならびに実例から整理することができた.統合はタクシーが最も実現性があるが,その供給能力を定量的に明らかにすることが可能になった.また,貨客混載を対象とした統合については,その持続可能性を評価できるようになるとともに,その改善に影響を及ぼす条件についても特定することができた.加えて,貨客混載以外の一般的な場面については,ある特定の時間帯に何人の運転手が兼業に従事するとどれほどの損失が本業に生じるかを明らかにする数理計画モデルを開発することができた.以上により,統合に関する意思決定を支援する手法を確立できた.
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