研究課題/領域番号 |
20H02317
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23020:建築環境および建築設備関連
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研究機関 | 国立保健医療科学院 |
研究代表者 |
金 勲 国立保健医療科学院, その他部局等, 上席主任研究官 (00454033)
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研究分担者 |
鍵 直樹 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 教授 (20345383)
小笠原 岳 明星大学, 建築学部, 准教授 (30516232)
林 基哉 北海道大学, 工学研究院, 教授 (40320600)
柳 宇 工学院大学, 建築学部(公私立大学の部局等), 教授 (50370945)
Lim Eunsu 東洋大学, 理工学部, 教授 (50614624)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2022年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2021年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2020年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
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キーワード | エンドトキシン / 室内空気 / ハウスダスト / 細菌 / 感染対策 / 建築 / 空気 / 感染 / 室内環境 |
研究開始時の研究の概要 |
室内における感染症予防や空気衛生環境の改善に資する新しい測定・評価法として、微生物が産生するエンドトキシン(ET)濃度の活用可能性の根拠として従来の培養法及び遺伝子分析法と比較・分析を行い、ET濃度と細菌(グラム陰性菌)汚染の関係を究明する。その成果に基づき、細菌汚染評価法としてより迅速かつ再現性及び定量性が高い評価手法としてET測定法を位置づける。調査は高齢者・児童施設、オフィス、住宅など幅広い用途の室内空間を対象とし、以下内容の研究を遂行する。 1)空気中ET濃度と細菌汚染度との相関 2)室内環境要素とET濃度(細菌濃度)の関連性調査 3)細菌汚染の指標としてET濃度の活用性と実用性を確立
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研究成果の概要 |
2020年~2022年にかけてリビング、寝室におけるハウスダスト収集として住宅148軒、空気のサンプリング(50軒)を実施した。加えて、一部の住宅に対しては水回りにおけるハウスダストを一緒に収集した。また、居住形式、建築概要及び住環境、生活習慣、アレルギー症などに関するアンケートを実施し、ET濃度との相関について検討した。全体的にペット有り(11,438EU/g)が無し(9,567EU/g)よりET濃度が高く、秋冬季が夏季より平均濃度が高いことが確認された。 また、高齢者施設の冬期と夏期の共用部の浮遊細菌叢の解析により細菌属の同定を行うと共に、α多様性について検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ハウスダスト中ET濃度とアレルギーに関する調査は医学・生理学分野で行われているが、室内空間の環境評価としてETを用いる試みは未だになく、国内では我々が先駆けてETに着目した研究を行っている。世界的にも空気中ET濃度についての研究例は少ない上、本研究で計画している培養法及び遺伝子解析結果とET濃度を比較した研究例は皆無であり、世界的にも例のない先進的な取り組みである。 培養法が基本となっている細菌汚染評価法に代わるより迅速かつ再現性及び定量性が高い評価手法としてET測定法を位置づける。空気中細菌濃度や汚染度の指標としてETの活用は、室内環境における汚染状況の把握や環境改善の面で大変有意義である。
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