研究課題/領域番号 |
20H02398
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25020:安全工学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
笹 健児 神戸大学, 海事科学研究科, 教授 (10360330)
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研究分担者 |
牧 敦生 大阪大学, 大学院工学研究科, 教授 (50556496)
大澤 輝夫 神戸大学, 海事科学研究科, 教授 (80324284)
青木 伸一 大阪大学, 大学院工学研究科, 教授 (60159283)
陳 辰 神戸大学, 海事科学研究科, 客員准教授 (40793815)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2023年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
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キーワード | 最適運航 / 実海域性能 / 係留 / 波浪特性 / 荒天航海 / 数値計算 / 船速低下 / 船体運動 / 実船実験 / 外洋 / 数値シミュレーション / 気象の不確実さ / 係留問題 / 沖待ち |
研究開始時の研究の概要 |
海上輸送の安全・経済性を阻害する気象海象の影響を最小化する最適運航に関し、申請者らは遭遇する風波の推定誤差(気象の不確実さ)を検証し、推定精度に大きな改善の余地を示した。本研究では豪州~日本間で荒天航海・係留問題に直面する大型石炭船を対象に、荒天航海と係留問題の両局面を通じ船の揺れや気象変化など諸現象を長期で連続計測し、海のビッグデータとして蓄積・分析する。気象の不確実さの補正アルゴズムの構築に加え、予報誤差が大きい場合を想定した緊急対応の意思決定アルゴリズムに発展させる。港湾を含む海上輸送の全局面で発生する各事象および気象の不確実さに対応した最適運航を世界初で構築する。
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研究成果の概要 |
本研究では外洋に面した海域における船舶の航海中および係留中の安全性を連続して評価が可能となるOPE最適運航システムの構築を試みた。実船実験に関しては、コロナ禍が研究期間中に重なったこともあり、1年間ほど事業を延長する形となった。実船実験については、当初予定していた船会社より協力が得られず、2022年度より計画を変更し、アジアから北米西岸を往復する航路におけるコンテナ船で実験開始となった。この結果、航海中における太平洋上の遭遇波浪の特性について、うねり特性を含めた知見が得ることができた。太平洋上で低気圧より発達した風波がうねりとなり、北米大陸に伝播すること、係留中の局面との連結モデルを継続する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
船舶が外洋を航行し、港湾に係留するに至る過程での最適運航を連続的に実現することはこれまで議論されてこなかった。これは研究されいている分野が異なることも影響していると思われるが、ここでは外洋を航行する実船を対象に連続的なデータ計測を実施し、両局面の関係を明らかとする。当初、想定した石炭船での実験はコロナ禍であった事情や企業側の事情で叶わなかったが、船会社と対象船を変更し、実船実験を遅れながら開始・実施中である。この中で外洋での波浪伝播に関する特性を数値計算等をもとに明らかとすることができた。その他の項目についても、今後、鋭意、実施していく。
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