研究課題/領域番号 |
20H02539
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分27040:バイオ機能応用およびバイオプロセス工学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
中谷 肇 名古屋大学, 工学研究科, 講師 (80456615)
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研究分担者 |
堀 克敏 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (50302956)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2022年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2021年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2020年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
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キーワード | プロバイオティクス / 細菌叢 / 魚病 / 抗菌物質同定 / 表皮細菌叢解析 / 菌叢解析 / 魚類 / 表皮細菌叢 |
研究開始時の研究の概要 |
水産養殖の生産拡大につれ、魚病対策が重要視される中、プロバイオティクスを用いた魚病対策が研究されている。申請者は最近の研究で、水中に投入した表皮由来の有用細菌(表皮由来プロバイオティクス)が表皮に付着し、病原菌の魚への感染を防ぐことを明らかにしてきたが、その作用メカニズムは不明であった。本研究では、水中に投入した魚類表皮由来プロバイオティクスの作用機序を、表皮細菌フローラおよび病原菌との関係、ホストの表皮免疫機構との関係に注目して明らかにする。これにより、病害防除に有効な表皮細菌フローラを魚類に構成するための方法論である「魚類表皮版プロバイオティクス」とうい新たな病害防除の実現可能性を示す。
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研究成果の概要 |
魚類の病原菌の増殖を抑える細菌Pseudomonas mosselii KHZF1を水中に複数回投入すると、魚への病原菌感染を抑える効果があることを示した。その効果は、水中投与することで、KHZF1の表皮細菌叢における割合が大きく増加する効果と、KHZF1が生産する抗菌物質により発揮されることが示唆さた。KHZF1が生産する抗菌物質の同定を試み、抗菌物質がPseudoiodinineと呼ばれる既知の物質であることが明らかとなり、この物質は低濃度で様々な魚類病原菌に対して増殖抑制効果を示した。今後は病害防除効果の発揮に抗菌物質がどのように関わっているかを明らかにする。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
広い科学の観点から魚介類表皮プロバイオティクス技術の基盤となる研究は、魚介類の表面をモデルとしたホスト-微生物叢間の相互作用に関する基礎的研究ともいえる。次世代シーケンス技術の発達によりDNAの網羅的なシーケンスが可能となって以来、動物や植物の表面や、環境に形成されている微生物叢がそれらの動植物の健康や生態系サービスにとって重要な役割を持つことが明らかになっている。このように現在、微生物叢の構成の重要さが様々な分野で認識されつつあるなかで、本研究開発で得られた知見は、将来的に魚介類の養殖にとどまらず、環境・医療・農業・水産など様々な分野での活用がみこまれる。
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