研究課題/領域番号 |
20H02642
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分30010:結晶工学関連
|
研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 大阪府立大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
高阪 勇輔 大阪公立大学, 大学院工学研究科, 助教 (60406832)
|
研究分担者 |
松浦 弘泰 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (40596607)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 12,740千円 (直接経費: 9,800千円、間接経費: 2,940千円)
|
キーワード | 不斉合成 / キラル磁性体 / 中性子散乱測定 / 結晶育成 / 物性 / 結晶成長 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、無機キラル化合物の結晶構造のキラリティを制御出来る新規不斉育成手法を開発し、キラル磁性体の新規キラル物性の観測を行うことである。結晶構造のキラリティ制御が困難であることが、キラル磁性体研究における最大の障害となっている。そこで、無機キラル化合物の不斉単結晶及び不斉膜育成手法の確立、キラル磁気構造及びキラル物性の観測を行う。
|
研究成果の概要 |
無機キラル磁性体TSi及びTSi2 (T: 遷移金属元素)の不斉単結晶の育成に成功した。傾斜試料棒を用いた浮遊帯域法により結晶構造キラリティを選択的に生成することが可能となった。小角中性子散乱測定及びミュオン測定によりTSiにおいて低温の臨界磁場付近で新しい磁気秩序相の観測に成功した。また、CrNb3S6及びTSi2においてCISS (Chirality-Induced-Spin-Selectivity) 効果の観測に成功した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
無機キラル化合物は、新しい原理による物性が理論的に提案されているが、結晶キラリティを単一にすることが大前提となる。しかし、殆どの無機キラル磁性体は、右結晶と左結晶が試料内に混在したラセミ双晶を形成する為、研究の対象とならなかった。本研究成果は不斉結晶育成手法と結晶キラリティ検出手法の確立を含む為、これまで研究の対象とならなかった物質にも光が当てられ、多彩なキラル物性観測のための基礎となることが期待される。
|