研究課題/領域番号 |
20H02658
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分30020:光工学および光量子科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
馬越 貴之 大阪大学, 高等共創研究院, 講師 (00793192)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2022年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2020年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
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キーワード | 近接場光学顕微鏡 / 高速原子間力顕微鏡 / プラズモニクス / 近接場光学 / 高速原理間力顕微鏡 |
研究開始時の研究の概要 |
高速近接場光学顕微鏡は、近接場光を用いた光学ナノイメージング技術に高速性を付加することによって、そのダイナミクス観察を実現できる顕微法である。しかし、従来は光が試料を透過する仕様になっていたため、厚く不透明な試料は観察不可能であった。本研究では、高速近接場光学顕微鏡の光学設計を根本から見直すことによって、光が試料を透過する必要のない高速近接場光学顕微鏡を開発する。様々な試料が観察できるようになった高速近接場光学顕微鏡で、実際にこれまで観察できなかった多くの試料を高速近接場ナノイメージング観察する所まで目指す。
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研究成果の概要 |
高速近接場光学顕微鏡は、金属探針の先端で生成した近接場光を高速に走査することによって、超解像光学イメージを高速取得できる超解像光学顕微鏡である。物理的に微小な近接場光を用いるため、超解像蛍光顕微鏡と異なり、様々な光計測法を組み込めることが特長の一つである。本研究では、様々な試料を観察できるように改良した高速近接場光学顕微鏡を新たに開発した。構築した高速近接場光学顕微鏡を用いて、先端材料や生体試料など様々な試料を様々な条件で観察した。また、反射型計測のための横照射系を構築し、その動作性を検証した。汎用性の高い高速近接場光学顕微鏡を実現するために、非常に有用な進捗と知見を得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高速近接場光学顕微鏡は、従来の近接場光学顕微鏡を大幅に高速化した新規超解像光学顕微鏡である。様々な光計測法を組み込んで、試料をナノスケールで高速に観察できる。本研究成果は、高速近接場光学顕微鏡の汎用性が著しく高められることを示唆するものであり、様々な試料を高速近接場光学顕微鏡で観察できるようになれば、その優れた分析能を活かして多岐にわたる分野・領域に貢献できる。
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