研究課題/領域番号 |
20H02763
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分34020:分析化学関連
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
北川 慎也 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (50335080)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2022年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2020年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
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キーワード | 質量分析 / 液体クロマトグラフィー / ラベルフリー / ディファレンシャル解析 / 周波数分割多重化 / 並列分析 / オミクス |
研究開始時の研究の概要 |
生体成分の網羅的解析行うオミクス解析では、サンプル群間の含有化合物量の差異を明らかにするため、液体クロマトグラフィー―タンデム型質量分析法(LC-MS/MS)を用いたディファレンシャル解析(定量比較解析)が行われる。本研究では、ディファレンシャル解析を迅速・高効率に行うため、二群間の差異をそれぞれn = 3で測定し統計比較を行うため、申請者がすでに開発済みの2台のLCと1台のMSを接続し並列分析を行う「周波数分割多重化LC-MS」を発展させ、「6サンプル並列同時分析のための周波数分割多重化LC-MS/MS」の開発を行う。
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研究成果の概要 |
本研究では、6並列導入分析が可能である質量分析システムの開発に成功し、適切な内部標準物質を用いることで定量比較を高い精度で行うことが可能であることを実証した。また、周波数分割多重化MS法をMS/MS測定、および、通常のMS測定と衝突誘起解離を伴うMS測定を交互に繰り返す交互測定モードへの拡張が可能であることを実証した。すなわち、6LC-1MS/MSにおける定量比較が可能であることを示すことに成功した。さらに、6並列LC分析を行うための試料注入・送液システムの検討、イオン化効率・試料導入効率の安定化を目的としたLCのミクロスケール化、交互測定モードの信号処理の迅速化法についても開発行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
オミクス解析では、疾患の有無などのサンプル群間における化合物量(タンパク質発現量など)の差異を明らかにするディファレンシャル解析(定量比較解析)が必須である。近年、液体クロマトグラフと質量分析器(MS/MS)を用いるディファレンシャル解析の重要性は増大しておりその高効率化が求められているが、本研究はこれに貢献するものである。また、本研究の根幹は並列導入型MS/MSであるため、MS(/MS)を用いるすべての分析(臨床分析、環境分析、生体分析など)の高効率化に貢献できる。MS(/MS)が必要とされる大規模調査の高効率化・低コスト化にも貢献することができる。
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