研究課題/領域番号 |
20H02766
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分34020:分析化学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
金田 隆 岡山大学, 自然科学学域, 教授 (20243909)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2022年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 8,580千円 (直接経費: 6,600千円、間接経費: 1,980千円)
2020年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | エキソソーム / レーザー励起蛍光法 / 放出機構 / 抗原抗体反応 / 高感度分析 / CD63 / CD40 / キャピラリー電気泳動 / がん細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
エキソソームは細胞間のコミュニケーション、がん転移に関連し、がんのバイオマーカーとしての利用やその機能解明が期待されているが、その放出機構は明らかではない。放出機構解明における困難は、従来のエキソソーム計測法では多量の試料が必要であり、測定に長時間を要することにある。そこで本研究では、新たに開発した高感度エキソソーム計測装置を利用して、エキソソーム放出に影響を与える様々因子について検討し、その放出機構を解明する。この測定装置の特徴は、極微量の試料中の個々のエキソソームを計数できる点にあり、これを利用することでエキソソーム放出に関する新しい知見を得ることができる。
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研究成果の概要 |
エキソソームは細胞から放出される直径30~100 nmの膜小胞体であり、細胞間のコミュニケーション、がん転移に関連し、がんのバイオマーカーとしての利用やその機能解明が期待されている。したがって、エキソソームを高感度かつ高選択的に計測する手法が要求されている。研究では、がん細胞のエキソソーム放出に影響を与えると予想される因子を抽出し、これら因子のエキソソーム放出への効果を解明することを目的とし、(1) 光圧によるエキソソームの高効率捕集、(2) pH変化による放出量制御、(3)エキソソーム計測装置の改良、(4)クリックケミストリーによるエキソソームの蛍光標識、について検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は新規エキソソーム計測装置を開発するとともに、開発した装置を用いてエキソソームの放出機構の解明を目指した研究である。得られた成果はエキソソーム放出が種々の外部因子によって制御されていることを示し、これらの知見はがんの研究における新しい知見をもたらすものである。また、本研究で開発した装置は、従来、困難であった細胞培養培地中のエキソソームを直接計測できるため、今後のエキソソーム研究の発展に大きく貢献できる成果である。
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