研究課題/領域番号 |
20H02784
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分35010:高分子化学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
石割 文崇 大阪大学, 大学院工学研究科, 講師 (00635807)
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研究分担者 |
福島 孝典 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 教授 (70281970)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2022年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 11,440千円 (直接経費: 8,800千円、間接経費: 2,640千円)
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キーワード | ラダーポリマー / 多孔性物質 / キラル / 自己集合 / 高分子反応 / ミクロ多孔性 / らせん / ガス分離 / 刺激応答性 / ガス吸着 / 高分子化学 / らせんポリマー / 高分子合成 / 高分子物性 |
研究開始時の研究の概要 |
新しい構造特性を持つポリマーの創成は、材料科学を中心に様々な分野に大きなインパクトを与える可能性がある。研究代表者はこれまでに、通常のポリマーと比べてより高次な構造要素を持つラダーポリマーの合成法の開拓に注力してきた。本研究では、(1)配座柔軟性ラダーポリマーに関する継続的研究に加え、(2)脈動運動を実現する片方巻らせん状ラダーポリマー、(3)二面性ラダーポリマーと言った、これまで考案すらされていなかった独創的かつ前例無き構造特性のラダーポリマーを世界に先駆けて開発する。さらに、その物性研究・機能開拓を通じ、特異な物性や構造化挙動および新機能を示す高分子材料の創製を目指す。
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研究成果の概要 |
新しい構造特性を持つポリマーの開発は、材料科学を中心に様々な分野に大きなインパクトを与える可能性がある。研究代表者はこれまでに、通常のポリマーと比べてより高次な構造要素を持つジアザシクロオクタン(DACO)含有ラダーポリマーの合成法の開拓に注力してきた。本研究では、(1)DACO含有ラダーポリマーに関する継続的研究に加え、(2)動的挙動を持つ片方巻らせん状ラダーポリマー、(3)二面性ラダーポリマーと言った、これまで考案すらされていなかった独創的かつ前例無き構造特性のラダーポリマーを世界に先駆けて開発し、それらの物性研究・機能開拓を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を通じ、既存の合成方法では合成不可能であった新規構造を持つラダーポリマーの開発に成功し、その物性や機能の一部を解明することができた。たとえば、本研究で開発したDACOラダーポリマーは、既存のTB含有ラダーポリマーよりも高いCO2吸着親和性を示すことを見出した。これは、DACOラダーポリマーの自立膜は優れたCO2分離膜として機能する可能性を示している。また、表裏異方性を有する二面性ラダーポリマーのプロトタイプの合成にも成功し、新たな自己集合化挙動を示す新物質として機能することが期待される。
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