研究課題/領域番号 |
20H02806
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分35030:有機機能材料関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
荒木 保幸 東北大学, 多元物質科学研究所, 准教授 (80361179)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 11,570千円 (直接経費: 8,900千円、間接経費: 2,670千円)
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キーワード | 円二色性 / キラリティ / 電子励起状態 / 過渡吸収 / 励起三重項状態 / 光励起状態 |
研究開始時の研究の概要 |
光励起状態における円二色スペクトルは実測例が極めて少なく、観測すること,そしてその解釈を行うことは学術的な観点から重要であると考えられる。さらに,スペクトル解析から得られる光励起状態のキラリティの知見は円偏光を直接発する EL 素子開発へ応用展開できると期待できる。 本申請では,これまで申請者が開発してきた手法の問題点を克服する過渡円二色測定手法を新たに考案する。本申請により,過渡円二色スペクトル測定がより容易な研究手法となり,広く科学者に利用されるツールとなることによって,将来的に過渡的なキラリティをキーワードとした学際的な研究を加速するトリガとなることが期待できる。
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研究成果の概要 |
光励起状態における円二色スペクトルは実測例が極めて少なく、観測すること,そしてその解釈を行うことは学術的な観点から重要であると考えられる。さらに,スペクトル解析から得られる光励起状態のキラリティの知見は円偏光を直接発するEL 素子開発へ応用展開できると期待できる。 申請者はこれまで過渡円二色測定手法を開発しヘリセンの光励起三重項状態における過渡円二色スペクトル測定に成功したが,より簡便に精度良く過渡円二色スペクトル測定を行う手法を確立することで,本手法をもって広く科学の発展に寄与することに繋がると考えた。そこで本研究ではこれまで開発してきた測定装置を改良しそれを用いた過渡円二色性測定を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
円二色性スペクトルは、タンパク質や核酸などの生体分子のような光学活性な化合物の構造を簡便に理解するために有用です。しかしながら、これらのスペクトルから得られる構造情報は基本的に静的なものであり、溶液中でダイナミックに構造を変える生体分子の挙動を追うことはごく限られた研究でしか行えていませんでした。本研究ではそれを踏まえ、円二色性測定法を改良したとえばスナップショットを取るように動的に動く分子の円二色スペクトル測定を行う手法を開発することを目的とし、その基礎的な測定手法の確立と改良を行いました。この測定手法は、将来生体分子と薬剤との相互作用等の理解のために有用であると考えられます。
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