研究課題/領域番号 |
20H02818
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分35030:有機機能材料関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
赤木 和夫 立命館大学, 総合科学技術研究機構, 教授 (20150964)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2023年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
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キーワード | キラル液晶 / 不斉反応場 / 外部刺激応答 / 共役ポリマー / ヘリシティ制御 |
研究開始時の研究の概要 |
ポリマーの不斉合成は、次世代の電子的、光学的および薬理的機能を有するキラル物質を開発する上で根幹をなすものである。しかし、ポリマーの自己組織体や集積体におけるキラリティ制御の手法はいまだ確立しておらず、キラル反応場の動的制御に至っては未開拓である。 本研究では、温度や光に応答してキラル反転する化合物をネマチック液晶に添加して、外部刺激でキラリティが変わるキラル液晶場を構築する。この液晶場で不斉重合を行い、従来にない高機能のキラルポリマー材料を創製する。 本研究を通じて、外部刺激によりキラリティを動的に制御できる液晶反応場を開発し、「液晶と共役ポリマーの融合化学」の学術的展開を図る。
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研究成果の概要 |
本研究では、温度や光などの外部刺激に応答して可逆的にキラル反転するキラル化合物を合成し、これをキラルドーパントとしてネマチック液晶に添加することで、外部刺激応答性キラル液晶を調製した。このキラル液晶を不斉反応場として、電子・光機能性を有するヘリカル共役ポリマーを創成した。本研究により、外部刺激によりキラリティを動的に制御できる不斉反応場の構築とともに、共役ポリマーの不斉合成の学術的展開を図った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、化学的にも光照射に対しても捻れ力を安定的に保持し、不斉重合溶媒として使用に耐え得る、新規の外部刺激応答性キラル液晶を合成した。また、キラル液晶を用いた不斉反応場を構築することで、一次構造から高次構造に至るまで精緻に制御されたヘリカルポリマーを得ることを可能とした。基礎および応用上の観点からキラリティやらせん構造を有する高機能性共役ポリマーの合成法を開発し、その進展を図ったことに意義がある。
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