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腸内細菌叢内のビフィズス菌の遺伝子発現プロファイルの解明:選択的な回収方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20H02893
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分38020:応用微生物学関連
研究機関北海道大学

研究代表者

吹谷 智  北海道大学, 農学研究院, 教授 (10370157)

研究分担者 後藤 恭宏  九州大学, 医学研究院, 助教 (20558358)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2022年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
キーワードビフィズス菌 / 選択的回収 / 腸内細菌叢 / 腸内生存 / トランスクリプトーム / RNA-Seq
研究開始時の研究の概要

複雑な腸内細菌叢の中でそれぞれの菌種がどのようにして生存しているのかを明らかにすることは,ヒトの健康と密接にかかわる腸内細菌の働きを知る上で非常に重要である.しかし,多種多様な細菌が存在する中で,特定の菌についてそのメカニズムを明らかにすることは,非常に困難である.
そこで本研究では,ビフィズス菌を題材として,ビフィズス菌を腸内細菌叢から選択的に回収する手法を開発する.その手法を用いて回収したビフィズス菌の遺伝子の発現パターンを調べることにより,ビフィズス菌が腸内細菌叢の中でどのようにして生きているのかを明らかにすることができる.これにより,ヒトの健康増進に貢献する成果が得られると期待される.

研究成果の概要

ビフィズス菌が腸内細菌叢の中で生存する分子レベルの機構を明らかにするために,通常飼育マウス腸内に投与したビフィズス菌株を選択的に回収する実験系を構築し,腸内細菌叢存在下での遺伝子発現プロファイルの取得を試みた.細胞表層にペプチドタグを発現する4種類の表層タグ発現株を構築した.タグ発現と表層への提示を検証したのち,4種類のタグの中でStrep-tagIIを発現した発現株を用いて,最適と考えられる回収方法をin vitroで確立した.また確立した方法を適用して,人工腸内細菌叢からタグ発現株を実際に選択的に回収できることを示した.

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では,ペプチドタグを細胞表層に発現するビフィズス菌株を構築し,人工腸内細菌叢からビフィズス菌を選択的に回収する方法を確立した.これまで腸内細菌叢存在下でのビフィズス菌の詳細な遺伝子発現プロファイルは得られていないが,本研究の成果はその情報を得るためのブレークスルーとなる.また本研究の今後の進展により,ビフィズス菌の腸内での生存機構を明らかにすることが期待される.これにより,様々な健康効果をもたらすビフィズス菌を腸内でどのように維持し,人々の健康維持に貢献するかという社会的な課題に応える基盤的な情報を得ることができる.したがって,本研究の成果は社会的にも重要な成果であると評価できる.

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実績報告書
  • 2020 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2023 2022 2021

すべて 学会発表 (8件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] Bifidobacterium longum subsp. longum における1-Kestose 代謝メカニズムの解明2023

    • 著者名/発表者名
      難波 有希、倉持 碧海、山口 颯人、吉田 佳鼓、後藤 恭宏、門田 吉弘、栃尾 巧、小椋 義俊、林 哲也、前田 智也、横田 篤、吹谷 智
    • 学会等名
      日本農芸化学会2023年度大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 腸内細菌叢からのビフィズス菌の選択的回収系の確立2022

    • 著者名/発表者名
      宮下 聖也、吉田 佳鼓、嶋田 みな、前田 智也、横田 篤、吹谷 智
    • 学会等名
      日本乳酸菌学会2022年度大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] Bifidobacterium longum subsp. longum における1-Kestose 代謝メカニズムの解明2022

    • 著者名/発表者名
      難波 有希、倉持 碧海、山口 颯人、吉田 佳鼓、後藤 恭宏、門田 吉弘、栃尾 巧、小椋 義俊、林 哲也、前田 智也、横田 篤、吹谷 智
    • 学会等名
      日本乳酸菌学会2022年度大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 腸内細菌叢中に存在するビフィズス菌の選択的回収系の確立2022

    • 著者名/発表者名
      宮下聖也,吉田佳鼓,嶋田みな,前田智也,横田篤,吹谷智
    • 学会等名
      令和4年度 日本農芸化学会 北海道・東北支部 合同支部会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 腸内細菌叢中に存在するビフィズス菌の選択的回収系の確立2022

    • 著者名/発表者名
      吉田 佳鼓, 嶋田 みな, 宮下 聖也,前田 智也, 横田 篤, 吹谷 智
    • 学会等名
      日本農芸化学会2022年度大会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] Insertion Sequencing法によるビフィズス菌の腸内生存に寄与する遺伝子の同定2022

    • 著者名/発表者名
      吹谷 智
    • 学会等名
      第95回日本細菌学会総会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 1-Kestose存在下で発現変動するビフィズス菌遺伝子のRNA-Seqによる同定2021

    • 著者名/発表者名
      難波有希,倉持碧海,山口颯人,吉田佳鼓,後藤恭宏,門田吉弘,栃尾 巧,小椋義俊,林 哲也,横田 篤,吹谷 智
    • 学会等名
      日本生物工学会北日本支部2021年度第1回若手シンポジウム
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] Bifidobacterium longum subsp. longum における1-Kestose 代謝メカニズムの解明2021

    • 著者名/発表者名
      難波有希,吉田佳鼓,山口颯人,後藤恭宏,門田吉弘,栃尾 巧,小椋義俊,林 哲也,横田 篤,吹谷 智
    • 学会等名
      第73回日本生物工学会大会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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