研究課題/領域番号 |
20H02935
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
藤村 由紀 九州大学, 農学研究院, 准教授 (20390304)
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研究分担者 |
三浦 大典 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (40532627)
立花 宏文 九州大学, 農学研究院, 教授 (70236545)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2022年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2021年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2020年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | 機能性フードペアリング / 代謝物 / マイクロRNA / オミクス解析 / センシング / 機能性ペアリング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、食機能を厳密に読み解き、機能を享受できる食べ合せを提示できる新たな概念・方法論を見出すことを主眼としている。単一の含有成分情報(量や効果の強さ)のみで機能性の良し悪しが判断されている現状の機能性食品(特定保健用食品や機能性表示食品)開発における絶対的価値観とは一線を画するものであり、食機能が複合成分の協調的な組合せ効果により顕在化するとの独自コンセプトの下、機能性発現に有効な成分の組合せに基づいた食べ合わせ「機能性フードペアリング」を提示できる革新的成分評価技術の創出に挑む研究である。
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研究成果の概要 |
食機能が一連の構成成分の協調的作用の上に成り立つとの視点で、特定成分の組合せで顕在化する機能性を享受できる食べ合せ 「機能性フードペアリング」に資する多面的成分間相互関係を検証した。緑茶抽出物ライブラリーを用いたメタボリック・プロファイリング解析により、機能性に寄与するポリフェノール成分および機能性を高める有用な成分の組合せを提示できた。また、組合せ抽出に有用な機能性成分を感知する新規シグナル分子の発見や機能性成分のリスク評価に資する新規バイオマーカーを同定した。さらに、緑茶中の有用な機能性成分候補として多様なマイクロRNAを見出すと共に、特定の植物由来マイクロ RNAの機能性を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、機能性を享受できる食べ合わせ「機能性フードペアリング」を見出すことができる新規概念・方法論の創出に寄与する。単一の含有成分情報(量や効果の強さ)のみを機能性評価基準とした従来型研究とは一線を画し、重要性が認知されながらも複雑系であるために実施困難な「機能性に影響しうる複数の共存成分を考慮した食機能解明研究」を加速化させる学術的インパクトを持つ。食機能に紐づく成分の複雑性を解きほぐし、食品成分・素材の組合せ効果の理解(科学的根拠の提示)や予測・判別、成分の有効活用に資する機能性デザインフードの戦略的立案に役立つ成分評価のブレークスルー技術を提案するものである。
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