研究課題/領域番号 |
20H02964
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39020:作物生産科学関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
松井 勤 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (70238939)
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研究分担者 |
田中 貴 岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (20805436)
小林 和広 島根大学, 学術研究院農生命科学系, 准教授 (90234814)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
18,330千円 (直接経費: 14,100千円、間接経費: 4,230千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 13,390千円 (直接経費: 10,300千円、間接経費: 3,090千円)
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キーワード | 岐阜県 / 水稲 / 高温不稔 / イネ / 高温 / 地球温暖化 / 不稔 / 高温障害 |
研究開始時の研究の概要 |
岐阜県下で高温による不稔を発生する水田について,微気象,土壌条件,品種,管理を空間変動に着目して調査・解析し,発生条件,甚大化する要因を明らかにすることを目的とする.同じ肥培管理を行った水田でも,不稔の発生程度に数%~50%まで大きな違いが認められる.このように発生の程度が大きく異なる理由を明確にできれば,高温不稔発生への対策につながる.現場での検証の機会をしっかりと捉え,これまでの研究成果を検証し,今後の対策研究に求められるものを明確にする.
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研究成果の概要 |
猛暑年であった2020年,岐阜県中濃地域の晩生水稲に大規模な不稔が発生した.2018年,2019年に中濃地域に発生した水稲不稔を理解するうえで,2020年の不稔発生の原因究明は重要な意味を持つと考え,2020年の水稲不稔発生に関する調査を研究内容に加え,不稔発生の地域的な分布,水田内の不稔発生の空間分布を知るための稲穂の面的なサンプリングおよび気象データの収集を行った. 2020年のような猛暑年であっても高温そのものによる水稲の不稔の発生はそれほど多くなく,現時点では水管理や防除を徹底することで不稔の発生を相当抑え込むことができると考えられた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究期間中の2020年に中濃地域に大規模な水稲不稔被害が発生した.この被害状況を調査することは2018年,2019年に発生した不稔の発生要因を解明するうえで極めて重要と考えられたために研究内容に2020年の不稔発生の状況の調査を加えた.これまでの水稲の高温不稔研究は生理的学的なものが多く,圃場で発生した水稲の高温不稔の調査としては極めて大雑把なものがわずかにあっただけである.今回の研究期間中,2020年に中濃地域に大規模に発生した不稔は,高温のみが原因の不稔の発生ではなかったと考えられるが,圃場で発生した大規模水稲不稔を詳細に追いかけたケーススタディーとして学術的に貴重な資料であると考える.
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