研究課題/領域番号 |
20H02972
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39020:作物生産科学関連
|
研究機関 | 国立研究開発法人国際農林水産業研究センター |
研究代表者 |
高井 俊之 国立研究開発法人国際農林水産業研究センター, 生産環境・畜産領域, 主任研究員 (40547725)
|
研究分担者 |
吉田 均 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, 研究領域長 (30355565)
黒羽 剛 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, 上級研究員 (50415155)
谷口 洋二郎 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 作物研究部門, 上級研究員 (50462560)
大井 崇生 名古屋大学, 生命農学研究科, 助教 (60752219)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2023年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
|
キーワード | イネ / 収量ポテンシャル / シンク・ソース能 / MP3 / GPS7 |
研究開始時の研究の概要 |
イネはアジアを中心に世界的な主要穀物であり、今後も増加が予測される世界人口に十分な食糧を供給するために、収量性の向上を通してイネの生産量を上げることは非常に重要な課題である。イネの収量は一般に、光合成で同化された産物の量と同化産物を蓄積する籾の容量のバランスで決まる。本研究は、我々がこれまでに見出してきた光合成能および穂数を増加させる遺伝要因(それぞれGPS7とMP3)について、栽培・育種・分子生物の分野が協力してその原因遺伝子を特定することを目的とする。さらにGPS7とMP3が収量性を向上させるかを見極め、GPS7とMP3を有する多収品種の開発や栽培技術開発に繋げる。
|
研究成果の概要 |
本研究は、イネの収量ポテンシャル向上を目指して、(1)多収品種「タカナリ」背景で穂数を増加させる遺伝要因MP3および個葉光合成能を増加させる遺伝要因GPS7の原因遺伝子の単離と(2)収量ポテンシャル向上への寄与を解明することを目的として試験を行った。MP3およびGPS7ともに原因遺伝子を同定し、「コシヒカリ」型のMP3が多くのインディカ品種の穂数を増加させるのに有効であることを明らかにした。また、「タカナリ」背景でMP3およびGPS7を集積し、穂数および個葉光合成能を相加的に増加できることを確認した。さらに、MP3は「北陸193号」背景で収量を増加させることを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界的な人口増加や食料安全保障の観点から、イネの収量性を向上させることが求められている。本研究では、収量性に関与する穂数および光合成を増加させる遺伝子を同定し、同定した遺伝子が収量増に寄与する一端を明らかにした。本研究で同定した遺伝子を育種で利用することにより、世界的な食料問題の解決に向けての貢献が期待される。
|