研究課題/領域番号 |
20H03121
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分41050:環境農学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
岩崎 亘典 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農業環境研究部門, グループ長 (70354016)
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研究分担者 |
林 和則 京都大学, 国際高等教育院, 教授 (50346102)
田中 聡久 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (70360584)
鹿取 みゆき 信州大学, 経法学部, 特任教授 (70774321)
小口 高 東京大学, 空間情報科学研究センター, 教授 (80221852)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2022年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2020年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
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キーワード | スマート風土産業 / 栽培適地評価 / 地理情報システム / 機械学習 / WebGIS / ワイン専用ブドウ品種 / ワイン専用品種 / 人工知能 / センサーネットワーク / センサネットワーク |
研究開始時の研究の概要 |
我が国の農業における農業従事者の高齢化や減少、耕作放棄地の増加等の問題を解決するためには、効率的な農地の維持、管理が求められている。特に、果樹や野菜等の集約型農業においては、適地適作にもとづく新たな農地の活用方法が必要とされている。そこで本提案では、今後、新規参入者の増加や産地形成が想定されるブドウのワイン専用品種の栽培地域を対象として、ほ場一筆単位のワイン専用品種栽培適地図を作成する技術を開発する。そしてこれらの情報を公開・可視化するシステムを開発し、適地適作に配慮した新しい営農形態である「スマート風土産業」の構築を試みる。
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研究成果の概要 |
本研究では、機械学習と地理情報システム(GIS)を組み合わせることにより、データに基づく高度な適地適作、すなわちスマート風土産業を可能とするための技術開発を目的した。まず、評価に必要な地形、気象、土地利用等の地理空間情報や、ワイン用ブドウ圃場の分布データを収集するとともに、ドローンやLiDARを用いた新たな情報収集手法についても検討しました。これらのデータを用いて、機械学習による栽培適地を推定する手法を開発しました。さらに、これらのデータを用いてWebブラウザからワイン用ブドウの栽培適地地図を作成することを可能とし、Web上に公開しました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、Web上のデータをWebブラウザのみで解析し、栽培適地推定を可能にした点、およびそのデータを機械学習にも活用できるようにした点が、これまでにない学術的な成果である。これにより、多彩な地理空間情報がこれまでよりも簡便に扱えることが明らかになった。 また、これまで専門家以外には扱いが難しかったGISを使った分析を、Webブラウザのみで利用可能にしたことで、非専門家にとっても使いやすくなった点が挙げられる。このシステムを活用することで、特に新規ワイン用ブドウ栽培参入者への有益な情報の提供と、適地適作の推進が期待される。
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