研究課題
基盤研究(B)
オートファジーは特定の細胞内成分を特異的に識別して分解することができる。この選択的オートファジーと呼ばれる作用は近年、様々な疾患の発症抑制に関与することが示唆されてきているが、生体内で選択的オートファジーによってどのような基質がどのような分子メカニズムで分解されているのかはほとんど解明されていない。そこで本研究では、独自に開発した選択的オートファジー阻害マウスやゼブラフィッシュを用いて、生体内における選択的細胞内分解の分子基盤およびその生理的意義の解明をめざす。本研究によって、生理的・病態生理的条件下における細胞内分解の包括的理解が進むことが期待される。
オートファジーは細胞内の特定の成分を効率よく分解することができる。この選択的オートファジーと呼ばれる作用は近年、様々な疾患の発症抑制に関与することが示唆されてきているが、生体内で選択的オートファジーによってどのような基質がどのような分子メカニズムで分解されているのかはほとんど不明であった。本研究では、選択的オートファジー阻害法を独自に確立することで、生体内における選択的オートファジーの基質を網羅的に同定した。今後、本技術を用いることで、生理的・病態生理的条件下における細胞内分解の包括的理解につながることが期待される。
近年、選択的オートファジーの破綻は神経変性疾患(パーキンソン病、萎縮性側索硬化症、前頭側頭型認知症、βプロペラ蛋白関連神経変性症、Vici症候群等)、腫瘍、感染症等の様々な疾患と関連することが示唆されている。本研究では生体内での選択的オートファジーの役割を基質レベルで解析するツールを開発できたため、今後、本ツールを各種ストレス下や疾患モデルでの解析に適用していくことで、選択的オートファジー不全疾患の病態の解明や、予防・治療法のシーズ同定つなげていくことができる。
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すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 6件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 3件、 招待講演 5件) 図書 (1件) 備考 (2件)
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