研究課題/領域番号 |
20H03246
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43060:システムゲノム科学関連
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研究機関 | 東京理科大学 (2021-2022) 国立遺伝学研究所 (2020) |
研究代表者 |
近藤 周 東京理科大学, 先進工学部生命システム工学科, 准教授 (90408401)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2022年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2021年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2020年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
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キーワード | ゲノム編集 / ショウジョウバエ / CRISPR/Cas9 / 網羅的ノックアウト |
研究開始時の研究の概要 |
全ての生命現象はゲノム中の遺伝子により引き起こされる。従って、個々の生物の仕組みを完全に理解するためには、全ての遺伝子の機能を明らかにする必要がある。本研究では、遺伝子操作技術の最も進んだ実験動物であるキイロショウジョウバエをモデルとして、網羅的な遺伝子ノックアウト解析により個々の遺伝子の機能を明らかにし、ゲノムの完全理解に向けた基礎データを蓄積する。
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研究成果の概要 |
ゲノム中の全遺伝子の機能を明らかにすることは、現代生物学における大目標の一つである。遺伝子機能を知る上で最も有用な手掛かりとなるのは、機能欠損変異体の表現型である。従って、全ての遺伝子について変異体を作成し、その表現型を記載することが、ゲノムを完全理解するための必要不可欠である。本研究では、ショウジョウバエ全14,000遺伝子のうち、約2,500について機能欠損型変異体(ノックアウト変異体)を作成した。その内、生存に必須な遺伝子は25%程度であった。非必須遺伝子の変異体の中には、代謝や行動といった高次機能の異常を示すものが多くあり、今後の詳細な解析のための基盤となる情報を得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で作成したgRNA系統及びノックアウト系統は、国立遺伝学研究所ショウジョウバエ・ストックセンターより順次公開している(https://shigen.nig.ac.jp/fly/nigfly/)。系統は国内外の研究者が実費のみで購入することが可能であり、既に多くの研究者に活用されている。本研究で作成したノックアウトコレクションは、ショウジョウバエ研究全体を大きく推進する重要なリソースとして、今後長く利用されていくことが期待される。
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