研究課題/領域番号 |
20H03326
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45040:生態学および環境学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
源 利文 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (50450656)
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研究分担者 |
山中 裕樹 龍谷大学, 先端理工学部, 准教授 (60455227)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2022年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2021年度: 8,450千円 (直接経費: 6,500千円、間接経費: 1,950千円)
2020年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
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キーワード | 環境DNA / 環境RNA / 繁殖レジーム / メタバーコーディング / コイ / ゼブラフィッシュ |
研究開始時の研究の概要 |
近年急速に発展する環境DNA分析は、主に種の在不在を検知するツールとして用いられている。本研究ではさらなる発展系として、環境DNA中の核DNA/ミトコンドリアDNAの比(核/Mt比)を利用して水中生物の繁殖レジームを多種同時に把握する手法を確立する。本研究では、(1)種特異的な環境DNAの定量によって核/Mt比から繁殖レジームを推定する手法の開発と野外適用、(2)定量的メタバーコーディングによって、多種の繁殖レジームをまとめて推定する手法の開発と野外適用を行う。また、繁殖期に特異的なRNAマーカーの探索を通じて、(3)環境RNAによって繁殖レジームを推定するさらに新たな手法の基礎的研究を行う。
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研究成果の概要 |
環境DNAなどの環境中の核酸の分析によって、水生生物の繁殖の情報を取得する技術の開発を目的として研究を実施した。その結果、核およびミトコンドリア環境DNAを用いることで特定種の繁殖レジームを把握することが可能であること、環境DNAの定量メタバーコーディングによって繁殖レジームを多種同時に把握することが可能であること、環境中のメッセンジャーRNA情報から繁殖レジームを把握することが潜在的に可能であることなどを明らかにすることができた。これらの成果は、環境DNA等の環境中の生体分子を用いることで、希少種や水産有用種の保全のための重要な情報である繁殖に関わる情報を得ることができることを示している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
野生生物の繁殖に関わる情報は、生物の保全上貴重である。このような情報を水をすくうだけで得ることができるようになれば、希少種や水産有用魚種の保全のための保護区域の設定などに役立つことが期待される。30 by 30における保護区域の設定においても有用な科学的知見を提供するためのツールとなりうるだろう
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