研究課題/領域番号 |
20H03410
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48010:解剖学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
山崎 美和子 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (10431305)
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研究分担者 |
宮崎 太輔 北海道大学, 保健科学研究院, 准教授 (90374230)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2023年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | シナプス / ニコチン / アセチルコリン / 神経伝達 / アセチルコリン受容体 / ニコチン性アセチルコリン受容体 |
研究開始時の研究の概要 |
ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)は、タバコの主成分であるニコチンと結合することにより様々な神経伝達修飾作用を及ぼす。よく知られたニコチン依存に加え、近年では発達期からのニコチン曝露がオピオイド系を始めとする薬物依存への道筋をつけるという新たな可能性が示唆されているが、その生物学的なメカニズムや脳内でのnAChRの局在やその分子機構にも未だ不明な点が多い。本研究ではnAChRを介した神経伝達修飾の解剖学的な基盤を示し、発達期からのニコチン曝露が神経回路にどのような構造的・機能的な変容をもたらすかを明らかにする。
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研究成果の概要 |
ニコチン性アセチルコリン受容体は、タバコの主成分であるニコチンと結合し様々な神経伝達修飾作用を及ぼす。よく知られたニコチン依存に加え、近年では発達期からのニコチン曝露がオピオイド系を始めとする薬物依存への道筋をつけるという新たな可能性が示唆されているが、その生物学的なメカニズムや脳内での局在やその分子機構には不明な点が多い。本研究ではニコチン性アセチルコリン受容体を介した神経伝達修飾と発達期からのニコチン曝露が神経回路にどのような構造的・機能的な変容機構の解明を目指し、ニコチン摂取量の上限を規定すると考えられているa3b4受容体の発現様式を成体マウス脳で明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ニコチン依存に関わるニコチン性アセチルコリン受容体の脳内での発現パターンを理解することは、依存症のメカニズムを解明し、より効果的な対策を講じるための重要なステップとなります。例えば、特定の受容体に作用する新しい治療薬を開発することで、より効果的で副作用の少ない治療法が提供できるようになります。また受容体の発現パターンに基づく治療法の発展により、依存症からの回復が促進され、精神的健康の改善が期待されます。さらに依存症予防策の強化につながり、関連する医療費や社会的コストが削減されます。今回得られた解剖学的な知見を活用することで、社会全体の健康と福祉を向上させることが期待されます。
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