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食細胞機構を用いた視機能劣化(アイフレイル)および眼疾患の制御

研究課題

研究課題/領域番号 20H03446
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分49010:病態医化学関連
研究機関東京大学

研究代表者

新井 郷子  東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (60422276)

研究分担者 相原 一  東京大学, 医学部附属病院, 教授 (80222462)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2022年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2020年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
キーワードアイフレイル / 食細胞機構 / AIM
研究開始時の研究の概要

生体の各組織では日々の生命活動に伴い常時様々な老廃物が発生するが、一方 でそれらを細胞が貪食して除去する機構(食細胞機構)が存在する。本研究では、老廃物の蓄積により老化や様々な病気を発症する代表的な器官として「眼」に着目した。特に、死細胞やそのデブリ等、生体内に発生する様々な不要物・老廃物を吸着して貪食細胞によるそれらの除去を促す分子である血中タンパク質 Apoptosis inhibitor of macrophage (AIM)と眼疾患の関りを明らかにし、食細胞機構を基軸としたアイフレイル(目の老化) および眼疾患の制御へつながる知見を得ることを目的とする。

研究成果の概要

血中タンパク質AIMは、死細胞デブリやDAMPsに結合し、マクロファージ等の貪食細胞に認識されることでこれら標的の貪食除去に寄与し、組織修復を促進する。本研究では、AIMの不要物除去機能の眼の恒常性維持への寄与を検討した。マウスにおけるレーザー虹彩切開術にて一過性に眼圧を上昇させたところ、野生型マウスでは、房水内に発生した虹彩色素上皮細胞のデブリが時間経過とともに除去され、眼圧は一過的に上昇した後回復するのに対し、AIM欠損マウスでは、眼圧が高いまま維持された。このことから、AIMは生理的に眼内に発生するデブリ等の不要物除去に貢献し、眼の恒常性維持に寄与していることが示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により、AIMによる不要物除去促進機構の眼の恒常性維持における重要性を示すことができた。国内外を問わず、社会の高齢化が進み、眼は機能劣化が最も顕著に表出する器官として、医療的ニーズが高まっている。視力の維持は生活のクオリティにも直結するため、視機能を維持するための眼の恒常性維持機構の解明は今後の医療応用開発にも大きく貢献するものと考えられる。

報告書

(1件)
  • 2022 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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